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葬儀のマナー

カトリックの葬儀の流れやマナー
プロテスタントとの違いは?

2020.05.26

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キリスト教式の葬儀は仏式とは異なる点も多いため、初めて喪主を務める方は戸惑うことも多いのではないでしょうか。同じキリスト教でも、カトリックとプロテスタントで葬儀の流れやマナーに違いがあるため注意が必要です。

 

この記事では、プロテスタントとの違いに触れながら、カトリック葬儀の流れや注意点などについて説明します。

 


カトリック式とプロテスタント式の違い

教義や聖書に対する考え方が異なる

カトリックとプロテスタントでは、考え方に大きな違いがあります。

私たちがお客様に伝えるとき、カトリックは『典礼(儀式)』を、プロテスタントは『説教』を大事にしていると伝えています。

カトリックでの典礼式のことをミサといいます。ミサとはキリストの死と復活を記念した式と一般的にいわれています。キリストの死後2000年にわたり、そのミサが守られ行われています。カトリックではそのミサを重要と考えています。

カトリックで典礼を重要と考えるのに対し、プロテスタントでは、神の教え(聖書)を中心とした牧師先生による福音や「説教」が重要と考えています。そして牧師先生の説教の前後に讃美歌などを歌い、また祈りを捧げることを「礼拝」といいます。

カトリックの式とプロテスタントの式の両方の式の中に「説教」の時間がありますが、カトリックにおいては5分~15分ぐらい、プロテスタントでは20~40分ぐらいが一般的です。重きを置いている箇所がそれぞれ違うと考えていただければわかりやすいとおもいます。

また葬儀に対してもカトリックとプロテスタントで考え方が違います。
カトリック教会で葬儀を挙げられる方は生前に洗礼を受けている方が対象となります。ただし、昨今ではきちんとした理由があれば亡くなった後カトリック教会でも葬儀をあげてくださるところもあります。

それに対しプロテスタントで葬儀をあげる場合、生前に洗礼を受けていないまたは教会に通っていなくても教会で葬儀を挙げたいという希望があれば受け入れをしてくださる教会が多いです。

カトリック教会においてカトリックの葬儀は一般的に「通夜」と「葬儀ミサ」から成ります。葬儀式全体のなかでもそのため葬儀でも、司祭による聖書の朗読や説教、聖歌斉唱、パンとワインの祭壇への奉納など、通常のミサと同じ儀式が行われるのが特徴です。

一方、プロテスタントでは、聖書を絶対的なものとします。亡くなった人は神のもとで安らかになるという考えのもと、祈りは神のためにささげます。また、葬儀は遺族を慰めることを目的としており、儀式の内容は遺族の意向を反映して、ある程度柔軟に行われるのも特徴です。たとえ洗礼をうけていなくても、本人や遺族の希望があれば葬儀を受け入れてもらえることもあります。

 

葬儀の流れや用語に違いがある

まず聖職者の呼び名が違います。
カトリック教会での聖職者は「司祭または神父」、プロテスタントでは「牧師」といいます。呼び方としてはカトリック教会内では「神父様」、プロテスタントでは「先生」というのが一般的です。

次に葬儀の呼び方が異なります。
カトリック式では「通夜」と「葬儀ミサ」というのに対し、プロテスタントでは各宗派によって呼び方が異なります。通夜のことを「前夜式」または「棺前祈祷会」と呼ぶことが多く、葬儀を「葬儀」または「告別式」と呼ぶことが多く見受けられます。

また葬儀の流れについてカトリックとプロテスタントでは少し異なります。前述のとおり、カトリックではミサが中心となります。そのため通常のミサに故人のための祈りや故人に対しての説教が追加されるイメージをお持ちいただければわかりやすいと思います。

プロテスタントでは、主に故人を中心とした説教がメインとなります。そのため通常の礼拝での説教のテーマが故人になるというのが一般的です。

歌についてもカトリックとプロテスタントでは少し異なる部分があります。カトリック式の葬儀の場合プロテスタントで使われる讃美歌が歌われることが多いですが、讃美歌ではなく「聖歌」といいます。また葬儀ミサの最中歌われる聖歌はカトリックにしかないミサ用の「典礼聖歌」とよばれるものが使われます。

それに対しプロテスタントでは讃美歌と呼ぶことがほとんどです。

初めての方には馴染みがないかもしれませんが、カトリック教会では教会に通っている方を信者または信徒と呼びますが、プロテスタントでは教会員と呼ぶことが多いです。これはカトリックではカトリックに属しているという考えがあり、ほかの教会であろうともカトリック信徒であればカトリックの中にいるという意識があるからではないかと思われます。

 


カトリックの葬儀の流れ

危篤先刻、そして臨終から通夜まで

カトリックでは元来臨終の時、「病者の塗油」を執り行います。これは医師から危篤先刻を受けたときに教会に連絡を取り神父様に病院やご自宅に来ていただき行うものです。以前は「終油の秘跡」ともよばれていました。

この病者の塗油は臨終の時だけでなく、重い病気や危険な手術をうけるときにも行われることがあります。「病者の塗油」では、信者が安らかな旅立ちができるようにと願いながら、「回心の祈り」と「ことばの典礼(聖書朗読)」を行います。その後、教会の信仰に基づき、病人のために祈り、額に油を塗ります。

ただし、昨今のコロナや神父様の事情でゆるしの秘跡を行えないことも増えてきました。

そして臨終。
その時の場所が病院であればなるべく早い段階で病院からご自宅や教会または安置施設まで搬送しなくてはいけません。その後、納棺へ移るのですが、納棺式を行える場合とそうでない場合があります。納棺式を行う場合は神父様による祈りと聖水による潅水を行います。そうでない場合は葬儀社と遺族で納棺を行います。納棺後、遺族と教会と葬儀社で葬儀の日取りの決定を行います。

流れとしては

・危篤を宣告される
・司祭(教会)へ連絡
・信者の意識があるときに「病者の塗油」の儀式を行います。
・ご遺体の移動
・納棺
・日取りの決定

※④~⑥は時と場合によって異なる場合があります。

ご遺体は葬儀まで教会で安置する場合とそうでない場合がありますが、教会へ安置する場合、安置する部屋は聖堂だったりそうでなかったりします。聖堂でないときは、葬儀のおよそ1~2時間前に聖堂へ移動します。ご遺体は祭壇の手前に安置されます。

また、カトリックには宗教上において通夜はありませんが、日本国内におけるカトリックの葬儀では、日本の風習に合わせて通夜が行われることも多いです。また仏式における「通夜振る舞い」や「お清め」と呼ばれる会食を用意して、故人を偲ぶ会を開くこともあります。

 

葬儀

カトリックの葬儀は、大きく分けて「葬儀ミサ」と「告別式」の二つに分かれています。

葬儀ミサの流れは

<1>入祭の歌     <8>説教
<2>潅水献香     <9>共同祈願
<3>招きの祈り    <10>奉納の歌
<4>第一朗読     <11>感謝の賛歌
<5>答唱詩編     <12>主の祈り
<6>アレルヤ唱    <13>平和の賛歌
<7>福音朗読     <14>聖体拝領

という流れです。

まず起立して聖歌を歌い、司祭が入場し、その間司祭が棺に潅水献香(聖水と福音香をかけること)をします。そして招きの祈りの後聖書が朗読されます。聖書朗読は教会の方がやる場合と遺族親族が行う場合があります。第一朗読の後答唱詩編を唱えたり歌ったりしたのち、アレルヤ唱も唱えたり歌ったりします。アレルヤ唱が終了すると神父様による福音朗読があり、司祭以外の方は着席し神父様のご説教をききます。

ご説教後は共同祈願、奉納の歌、感謝の賛歌、主の祈り、平和の賛歌、聖体拝領といった通常のミサと同じ順番で進んでいきます。聖体拝領が終わり次第すぐに告別式に移ります。

 

告別式

告別式は

<1>結びの祈り
<2>潅水献香
<3>弔辞・弔電
<4>喪主の挨拶
<5>献花
<6>出棺の前のお花入れ
<7>出棺

という流れです。

神父様は祭壇に上がったまま、葬儀ミサから引き続き告別式を行います。結びの祈りの後、棺近くまで行き、潅水献香を再度行います。その後神父様は祭壇に戻り元の席に座られたのち、弔辞弔電を拝読します。

なお、カトリックの葬儀ミサでは司会者のことを先唱者または先読みといい、経験者が行います。神父様が着席されたのち司会者が弔電を拝読します。この時弔辞を述べるケースもありますが、最近では葬儀参列者が減ってきていることもあり、弔電のみ拝読することが多いです。

挨拶が終わりましたら献花を行います。献花は神父様、遺族、親族、一般会葬者という順番が一般的です。

献花の流れは、以下の通りです。

1.右の手のひらが上、左の手のひらは下になるよう、両手で花を受け取る
2.祭壇に向かい、一礼をする
3.茎を祭壇側に向けて献花台へと置く
4. 手を合わせて黙とうをするか一礼をし、さらに遺族にも一礼して自分の席へと向かう

献花が終わると、喪主が参列者に向かって感謝の挨拶を述べます。挨拶終了後、祭壇の周りに飾られている生花を棺の中に手向けます。生花の準備は葬儀社が行います。棺に生花や入れたいものを入れたのち、棺の蓋を閉じます。そして聖堂から霊柩車までお連れしますが、その時聖歌を歌ったり伴奏を弾いたりすることがほとんどです。

 

葬儀後の追悼ミサ

四十九日という概念はカトリックにおいてはありません。元々カトリックは海外の宗教であり、四十九日は日本特有の行事であるからです。ただし、日本の風習の上で、法要をしたいと考える家族も少なくないため、そういった場合には追悼ミサというものを行います。

追悼ミサはいつしなくてはいけないという決まりはありませんが、多くの方が2か月後ぐらいで行われています。日程については教会または神父様と話し合います。追悼ミサは通常のミサの中で個人の名前を読み上げるだけの時もあれば、特別なミサを開いていただくこともあります。その際は、神父様と遺族親族と近しい親族がメインとなります。

 


カトリック葬儀のマナー・注意点

カトリックの葬儀にも、マナーがあります。ここからは、カトリックの葬儀で理解しておくべきマナーについて説明します。カトリックはプロテスタントよりも伝統を重んじる傾向にあります。失礼のないよう、きちんとおさえておきましょう。

 

喪主側のマナー・注意点

一般的にいう「お布施」や「戒名」はカトリックの中ではありません。その代わり「教会献金」「司祭へのお礼」「オルガニストへのお礼」「侍者へのお礼」などが存在します。
献金については非常にデリケートな問題のため、各教会にて規定を作っているところが多いです。

下記にいくつかの例をご紹介します。

教会A
「教会献金」 → 10万円
「司祭へのお礼」 → 5万円
「オルガニストへのお礼」 → 1万円

教会B
「教会献金」「司祭へのお礼」「オルガニストへのお礼」 → すべて合わせて20万円

教会C
「教会献金」「司祭へのお礼」 → 10万円
「オルガニストへのお礼」 → 2万円

◎金額の相場は・・・

司祭へのお礼 → 5~15万円
教会献金 → 5万円~20万円
オルガニストへのお礼 → 5千円~2万円/※一回の伴奏での金額です

上記のように記載しましたが、金額の答えはあってないようなものです。まずは教会へ相談されることをお願いしております。

供花に関しては仏式と同じように受けることができます。ただし、仏式のように各供花に札をさすことはしていません。芳名札をささないというのはカトリックとプロテスタントの両方にあてはまります。神のもとには皆平等また祭壇は神聖な場所のためという考えからです。また、供花に関しては各葬儀社によって対応が違うため葬儀社に確認したほうが無難です。

仏式と同様遺影は飾りますが、中央に飾る場合祭壇よりも低く飾ります。中央に飾らない場合は中央の祭壇に向かって少し右側に飾ることがあります。

 

参列者側のマナー・注意点

カトリック式葬儀では、ご焼香の時だけ参列するという事が難しいのが現実です。そのため、開式10分前までには教会へ到着、5分前までには着席していることが望ましいといえます。どうしても式の途中からしか参加できないときは、入り口に教会の方または葬儀社の案内人がおりますので、入堂する際タイミングを聞くことをお勧めします。到着がすごく遅れることが事前に分かっている場合、葬儀社に連絡しどのようにしたらいいか聞くという事も手段の一つです。

またカトリックの葬儀では参列者も聖歌を歌う機会が何度かあります。初めてだと戸惑うこともあるかもしれませんが、できる限り参加するようにしましょう。比較的平易なメロディですし、どこかで聞いたことのある歌であることも多いはずです。歌詞やメロディが書かれた式次第(葬儀のしおり)が配布されることもあります。もちろん、難しい場合は無理に歌う必要はありません。

カトリックに限らず、キリスト教ではお悔やみの言葉は不要です。キリスト教では、人の死を必ずしも不幸なものとは考えないからです。そのため、遺族に声をかけるなら「大変でしたね」などの言葉が良いでしょう。

宗教による死生観は別にして、大切な人の死は誰にとっても悲しいものです。一般的なマナーはもちろん、遺族に対する思いやりの気持ちも忘れないようにしてください。

カトリック式の葬儀における服装は、仏式と同じように考えて問題ありません。男性は、通夜であればダークスーツ、葬儀や告別式であればブラックスーツを着用します。ネクタイはどちらも黒を選ぶのが無難です。女性は、黒のワンピースや喪服を着用し、ストッキングは黒色を選ぶようにします。結婚指輪以外のアクセサリーは極力避けましょう。

 


カトリック式葬儀の作法は事前にしっかりチェックしておこう

キリスト教のなかでも、カトリック式は伝統や儀式を重んじることが特徴です。仏式の葬儀とは異なる点も多く、初めてだと戸惑うことも多いかもしれません。
カトリック式の葬儀に参列する際は、事前にしっかりと流れやマナーを把握しておきましょう。

 

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