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埋葬方法にも種類がある│流れの確認
2022.09.16
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「埋葬方法は宗教によって異なるの?」
「埋葬方法について詳しく知りたいけど、そもそも埋葬は何を指すのかな?」
このようなお悩みを抱えているでしょう。
埋葬方法というと、火葬をしてお墓に入れるとイメージしている方もいらっしゃいますが、納骨の方法だけを考えても複数あります。
それに加えて昨今では宗教の多様化もあり、喪主を行う場合には多くの宗教に対する知識を持っておく必要もあるでしょう。
今回の記事では、そもそも埋葬とは何かから解説し、日本と世界の埋葬について解説していきます。
そもそも埋葬とは何か
「埋葬」という言葉を調べると死者を地面の中に埋め、葬ることとでてきます。
埋めるという漢字は読んで字のごとく、地面の下に穴を掘って土を盛る動作を指します。
また葬るとは、死者や遺骨を墓地などにおさめることです。
この字からイメージするのは穴を掘って死者を埋葬する土葬に近いかと考えられますが、一口に埋葬といっても国や地域によって行い方は異なります。
日本の埋葬方法と流れ
では日本の埋葬方法はというと、火葬場にて遺骨を骨壷に入れ、墓所に一旦納める火葬が一般的です。
というのも、日本は1875年を境に火葬することが義務付けられているからです。
日本人の感覚としては古来より火葬が一般的だったとイメージされがちですが、200年前くらい前から制度化されています。
日本ではどのようにして埋葬が行われていくかというと、次の通りです。
1.宗教・宗派に沿った葬儀を行う
2.火葬を行う
3.遺骨をお墓に納める
また、遺骨をお墓に納めるのではない場合には次のような方法もあります。
・永代供養をお願いする
・納骨堂を利用する
それぞれにおいて何が行われるのかを確認していきましょう。
宗教・宗派に沿った葬儀を行う
日本の埋葬の流れの一つ目は、宗教や宗派に沿った葬儀を行うところからです。
世界的に見て多くの宗教に共通することですが、故人が逝去した際すぐに埋葬するのではなく、葬儀が行われます。
この葬儀は宗教によって呼び方が異なり、たとえばキリスト教のカトリックだと葬儀ミサと日本では呼びます。
その他にも、正教会であれば埋葬式と呼ばれ宗教や宗派によってまちまちの呼称がなされるので、喪主になられる方は注意しましょう。
それに加えて、仏教式のお悔やみの言葉やマナーなど、宗教によってはタブーとされる場合もあるため事前に学んでおくことが大切です。
火葬を行う
一般に日本の葬儀は、通夜、葬儀、告別式と進んでいきます。
その後、故人が納められた棺を火葬場に運び、遺体を一度焼却します。
このときに宗教や宗派によって、火葬前に儀式が行われる点に注意して下さい。
具体的にお伝えすると次の通りです。
・キリスト教:聖書の朗読・賛美歌や聖歌の斉唱
・仏教:読経・焼香
・神道:祭詞奏上・玉串奉奠
もちろん宗教・宗派によって各儀式が異なってきます。
遺骨をお墓に納める
火葬の前に儀式が行われ、火葬も終わったら遺骨を骨壷に納めます。
日本では土葬を行わないのが基本となるため、どのような宗教であっても一旦は骨壷に納めることになるでしょう。
その後遺骨迎えを行い、各宗教に定められた時期が過ぎた後、お墓に遺骨が納められます。
基本的には遺骨をお墓に納めることになりますが、その他の事情などによって次に解説するような方法が取られることも多いでしょう。
永代供養をお願いする
また遺骨をお墓に納める代わりに霊園などで永代供養を集合墓地形式でお願いする方法もあります。
永代供養を行うためには、事前に霊園などと契約しておく必要がありますが、墓じまいされた方でも利用ができる点が優れているでしょう。
また供養の方法も数多くあり、最初から合同墓地形式や個別形式から合同墓地形式になるかなどを選べます。
納骨堂を利用する
霊園やお寺の永代供養ではなく、納骨堂という骨壷を安置する施設を利用することでも遺骨を納めることが可能です。
納骨堂は永代供養と異なり、時期を区切って料金を支払いながら利用するスペースです。
永年個別供養という訳ではなく、納骨堂ごとに個別供養から合祀供養に移る期限が決められています。
合祀供養となった場合には遺骨の返還は不可能となるので、ルール通りに更新や料金の支払いを行っていく必要があります。
散骨・自宅供養
冒頭部分ではお伝えしませんでしたが、今までお伝えしてきた納骨方法の他に散骨や自宅供養を選択するご家庭も増えています。
散骨とは、文字通り骨を海などに撒いて埋葬する方法です。
一方自宅供養は骨壷を自宅に安置して供養する方法です。
遺骨を家庭にずっと持っていていいのかと疑問に思われる方もいらっしゃるでしょうが、法的には何の問題もありません。
昨今では自由な葬儀も増えてきているので、故人の遺志もつぎながら自由に考えてみるのも良いかもしれません。
日本の埋葬に必要なもの
ここまで日本の埋葬方法と流れを解説してきましたが、ここからは日本で埋葬するときに必要な物について解説します。
具体的には次の通りです。
・埋葬許可証
・お墓
・納骨堂
お墓や納骨堂は必ず両方必要な物ではなく、どちらか一方を持っていれば埋葬が行えます。
ただ、ご家庭の事情でどちらも必要ないと判断された方は、先ほど紹介した散骨や自宅供養を利用すると良いでしょう。
埋葬許可証
日本で埋葬する際に必ず必要になるのは、埋葬許可証です。
埋葬許可証とは、故人が逝去した後、役所に死亡届を提出すると発行される物です。
この許可証がなければ、火葬場での火葬も許可されないため、忘れずに持参するようにしましょう。
火葬場に提出して日時を記録してもらい、返却してもらわなければなりません。
その後、墓地にも提出してようやく納骨ができるようになります。
お墓
納骨をして供養するためには、お墓もしくは次に紹介する納骨堂が必要です。
お墓は大きくわけて二通りあります。
・墓地で管理しているお墓
・永代供養するための合祀墓地
お墓を購入する場合には、永代使用料を支払う必要もあるので平均して160万円程度が必要であるといわれています。
また永代供養の場合は30万円程度の準備があれば、永代供養料を賄えます。
納骨堂
一方お墓の代わりに納骨堂を利用することも考えてみましょう。
納骨堂の費用はタイプによって様々であり、5万円程度から100万円程度までが相場になっています。
どのようなタイプの納骨堂を利用するかによって利用料金も異なりますし、永代使用料や永代供養料の他に管理費という維持費も必要になる場合があるので注意しましょう。
管理費は1年間に1万円程度であり、1ヶ月あたり1,000円程度を用意しておけば足りますが、年数によって莫大な費用も掛かる可能性もあるので、家族間での話し合いも必要です。
世界の埋葬方法
日本の埋葬に必要な物を紹介してきましたが、続いては世界の埋葬方法についても確認しておきましょう。
具体的な埋葬方法は次の通りです。
・キリスト教圏とイスラム教圏は土葬が多い
・インド圏では水葬が行われる
・チベットやゾロアスター教の鳥葬
・樹木葬・風葬
それぞれ解説していきます。
キリスト教圏とイスラム教圏は土葬が多い
世界の埋葬方法の一つ目は土葬です。
火葬と同様に世界でも多く行われており、特にキリスト教圏とイスラム教圏に多い埋葬方法と考えられます。
しかしながら、イギリスのようにキリスト教でありながら火葬が行われている事例があり、宗教上の決まりよりも、どちらかというと国家の歴史によって埋葬方法が異なっています。
もちろんキリスト教では土葬を推奨されていますが、日本とイギリスのように土地面積が限られている、疫病で苦しめられた過去を持つ国などの場合は火葬がスタンダードになっている点に注意しましょう。
インド圏では水葬が行われる
インド圏では水葬が行われています。
水葬とは海上での散骨にも似ていますが、ヒンドゥー教徒や仏教徒がなくなると火葬が行われて、遺骨の灰をガンジス側に流すのがインドの風習となっています。
なお、貧困層は遺体をそのままガンジス川に流すということもあるようです。
チベットやゾロアスター教の鳥葬
チベット仏教やイランのゾロアスター教を中心として鳥葬が行われています。
鳥葬とは遺体を山の頂上や神殿に置き、鳥の力によって葬る方法です。
基本的に日本や諸外国では認められていない方法なので、この地域特有であるといえるでしょう。
樹木葬・風葬
その他にも樹木葬や風葬といった多種多様な埋葬方法があります。
たとえば樹木葬であれば、樹木を墓石代わりにして埋葬したり、風葬であれば遺体を雨風に曝すといった方法で埋葬が行われたりします。
このように多くの国々や地域によって埋葬方法は異なってきますし、宗教・宗派が同じであっても地域の風習が取り入れられると、全く異なった葬儀になることもあるでしょう。
キリスト教における埋葬方法
最後の項目ではキリスト教における各宗派の埋葬方法をまとめておきます。
・カトリック:荘厳な雰囲気の中で聖書の朗読や聖歌の斉唱が行われる
・プロテスタント:賛美歌の合唱が行われる
・正教会(ギリシャ):埋葬後精進落としなど日本の様式と似たところがある
・モルモン教:カトリックやプロテスタントなどを踏襲することが多い
このように埋葬方法は宗派によって異なりますので、喪主となられる方は正確な知識を持っておく必要があります。
埋葬方法は世界で違う│日本のキリスト教徒はどうする
今回の記事では日本の埋葬方法を詳しく解説し、他の国の埋葬方法もお伝えしました。
日本の埋葬自体は火葬から納骨するといった一定の流れは同じでも、火葬を行う直前の儀式は宗教や宗派によって異なります。
たとえば、先ほど紹介したキリスト教であっても、カトリックやプロテスタントによってルールは異なっています。
そのため、明確なルールを知るためには、専門業者の助言をもとに葬儀を行っていきましょう。
弊社はキリスト教専門の葬儀を行っているので、わからないところがあれば、お気軽にご相談下さい。