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キリスト教葬儀の献花や供花について。失礼にならない送り方やマナー

2020.07.31

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仏教の葬儀において故人に花を供える風習があるように、キリスト教の葬儀も同様に花は重要です。日本のキリスト教の葬儀では、花は供えて飾るだけではなく、祈りや願いの意味を持たせることがあります。

 

このページでは、キリスト教式の葬儀において花がどんな意味を持つのか、どんなシーンで登場するのかを紹介します。

 


キリスト教の葬儀における花について

キリスト教の葬儀は、故人が安らかな眠りにつけるように神に祈りをささげる儀式です。通常、葬儀は故人と関わりのあった教会で行われ、神父や牧師が儀式を取り仕切ります。

 

日本で広く行われている仏式の葬儀では、線香や果物、お菓子などが供物として用いられます。一方、キリスト教式の葬儀で故人に供えられるものは、生花のみです。なかでも、特徴的な花が「献花」と「供花」です。葬儀式場は多くの生花で飾られ、花に囲まれながら故人は神のもとに赴きます。

 


献花とは

献花とは、葬儀の参列者が花を一本ずつ献花台に供える儀式です。故人の安らかな眠りを願うとともに神へ感謝の祈りを捧げます。

 

献花は仏式の葬儀でいえば哀悼の意を示すために行われる”焼香”にあたるものです。献花は日本独自の風習で、海外の葬儀ではあまり行われません。また、遺族や故人と関係が深かった人だけが献花を行う場合もあります。

 

献花で用いる花は遺族が用意するため、参列者が持参する必要はありません。一般的に白いカーネーションなどの洋花が用いられますが、故人が好きだった花が使われる場合も多くあります。

弊社施行の葬儀では、赤いバラをご用意した実例もあります。

 

献花の流れ・マナー

自分の献花の順番が来たら祭壇の前に進み、遺族に一礼します。係員から手渡される花を、「花が右、茎が左」になるようにして両手で受け取りましょう。右の手のひらは上向き、左の手のひらは下向きにします。片手で受け取ることはマナー違反です。

花を持ったまま祭壇まで進み、祭壇に一礼します。「花が自分側、茎が祭壇側」になるように花を持ち替え、両手のひらを上向きにして静かに供えます。手を合わせるか一礼したあと、遺族に再度一礼して席に戻りましょう。

献花の流れは宗派によって異なることがありますが、一般の参列者は周囲の人と同じように行動すれば戸惑うことはありません。両手を使うので、バッグなどの荷物を持たずに臨むことが大切です。

 


供花とは

供花とは、「故人や遺族の関係者」、「親族」から送られるお花のことで弔花と呼ばれることもあります。

 

基本的に頂いた供花は祭壇に並べて設置され、祭壇を華やかに飾ります。仏式の葬儀では、供花に名札を添えるため故人との関係性などを考慮して供花を並べる順番が決められています。

 

ただし、キリスト教式の葬儀においては、供花に関するマナーやしきたりが異なるため、十分注意しなくてはなりません。次にキリスト教式の葬儀での供花について解説します。

 

キリスト教式の供花について

供花を送る場合は、教会などの葬儀式場に直接送付しましょう。

供花は祭壇や棺の周りに飾られます。キリスト教では、供花に名札は添えず、式場入口近くに芳名板を設置し名札を並べます。名札を並べる順番は、当日名札をお持ちした際、喪主に決めていただきます。

また、花を自宅に直接送るのであれば、バスケットフラワーや花束タイプの方が飾りやすいためおすすめです。

 

キリスト教式の葬儀に供花を送るには

下記、弊社でご用意可能な基本的な三種類です。

・¥20,000 (税抜) 「高さ40cm × 幅40cm」

・¥30,000 (税抜) 「高さ60cm × 幅60cm」

・¥50,000 (税抜) 「高さ80cm × 幅80cm」

 

用意する花の種類や色は、事前にご遺族に確認いたします。

供花を手配する場合は通常、葬儀社を利用します。日本では圧倒的に仏式の葬儀が多いため、キリスト教式に慣れていない生花店も少なくありません。その葬儀を施行している葬儀社に相談するとスムーズに手配できるでしょう。

供花それぞれの内容(花の種類や色合い)が異なると統一感がなくなってしまいます。花の種類、色合い、アレンジが同じであれば美しい祭壇を作り上げることができるため、弊社施行のご葬儀に関しては可能な限り弊社でご用意させていただきたく存じます。

供花のご注文はこちら (https://c-s-c.ne.jp/flower/

迅速な対応を心がけているので、通夜・葬儀の前日までにご注文頂ければ、式当日の対応が可能です。

 

供花によく使われる花

キリスト教で使う供花は、洋花であればその他の決まりはありません。聖母マリアを象徴するとされるユリや、亡くなった母にささげる花として知られる白いカーネーションが主に使われます。高級感がある胡蝶蘭(こちょうらん)も人気です。

宗派や教会によっても供花の捉え方はさまざまですが、故人の好きだった花や色を中心とした生花を飾ることがほとんどです。

 

ご自身で供花を用意する際のマナー

供花は葬儀式場に送ることが基本ですが、事前に確認の連絡を入れておきましょう。基本的に送られた花は受け取ってもらえますが、なかには「祭壇には花を飾らない」などといったケースもあります。

訃報の連絡が届き次第、すみやかに供花の手配をはじめることもポイントの一つです。式場に直接送る供花は葬儀当日に届くことがベストです。前日などに到着すると式場に迷惑が掛かりますので、到着日時は確認が必要です。

海外では供花を十字架やハート型にアレンジする方法も広く取り入れられています。イーゼルなどに立て掛けたり、棺の上に置いたりすることもあり、それが遺族の心を慰めることにもつながります。

 


故人や遺族を想う気持ちが大切

キリスト教式の葬儀では、ユリやカーネーションなどの白い花がメインに使われるケースが多くあります。宗派や教会によってマナーやしきたりが異なるため、供花を送る場合は事前に教会や葬儀社、遺族に相談しましょう。統一感のある葬儀にしたい場合は、葬儀社に一括で花を依頼すると効果的です。

 

これまでキリスト教式の葬儀に参列したことのない人は、初めてのことばかりで不安になってしまう人もいるかもしれません。確かにキリスト教と他宗教では、葬儀のマナーも少々違ってきます。しかし、大切な人を亡くした人の想いは変わりありません。もっとも大切なことは故人や遺族を想う気持ちです。遺族の気持ちにも配慮しながら、故人への想いを託した供花を送ってみてはいかがでしょうか。

 

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