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お通夜での必要なものとは丨キリスト教式を解説
2022.07.20
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「お通夜で必要なものって何があるのだろう?」
「キリスト教のお通夜ってそもそもどんなもの?」
「葬儀全体の流れからどうやってお通夜が行われるか確認してみたい」
このようなお悩みを抱かれている方もいらっしゃるでしょう。
キリスト教と仏教は明確に違う宗教ではありますが、葬儀に共通する点はあります。
しかし、お通夜にもそのことがいえるのかというと疑問がでてきます。
それに加えて、キリスト教式のお通夜にはどのような持ち物を持っていけばいいのかも気になるところです。
当記事では、一度葬儀全体を俯瞰しながらお通夜がいつ行われるかと確認し、キリスト教におけるお通夜で必要なものを確認していきます。
葬儀全体の流れとお通夜の位置
キリスト教式の葬儀の流れを理解しながら必要なものを準備するには、仏式の葬儀の流れとキリスト教式の葬儀の流れを知っておく必要があります。
仏式とキリスト教式の葬儀の流れには共通点はあるものの、比較することで違いがはっきりとわかります。
そこでこの項目では、両者の流れを網羅的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
仏式の葬儀の流れ
仏式の葬儀の流れは次の通りです。
1.お通夜の準備
2.お通夜
3.葬儀・告別式
4.出棺
5.火葬
このように仏式の葬儀では、故人が逝去なされるとすぐにお通夜の準備に入ります。
その後、お通夜の中で読経が行われ、通夜振る舞いへと進んでいきます。
仏式では古来より一日中ご遺族に寄り添う泊まり込みのお通夜もありましたが、現在では日付が変わる前まで付き添うことが多くなっています。
しかしながら現在でも地方によっては、古来よりのお通夜で一日中泊まり込むこともあるので事前確認は必須です。
キリスト教式の葬儀の流れ
キリスト教式の葬儀の流れは次の通りです。
1.臨終の前に聖職者が安息や新しい旅を祈る儀式を行う(カトリックとプロテスタントで教義は異なります)
2.通夜の集い・前夜祭
3.葬儀ミサ・告別式
4.出棺
5.火葬
このように仏式とは異なり、臨終の前(危篤状態のとき)に聖職者から祈りを捧げてもらうのが葬儀の流れで最も異なる点です。
また、死そのものを悲しい出来事であるとキリスト教では考えないため、厳密には仏式のようなお通夜はありません。
しかし、日本の風土や古い慣習から仏式と同じお通夜が前夜祭という形で行われ聖書朗読や賛美歌・聖歌の斉唱が行われます。
そのため一日を通してご遺族に寄り添うといったお通夜は行われないことが多いです。
しかしながら、仏式と同様に地方によって考え方は異なるため、どのような通夜の集いになるかを確認する必要があります。
より詳しくキリスト教式の葬儀の詳細を確認したい方は次の記事を参考にしてみて下さい。
お通夜に必要なもの【キリスト教式】
ここまで葬儀の流れを確認し、お通夜がどのタイミングで行われるかを見てきました。
続いてはキリスト教式のお通夜ではどのようなものが必要なのかを確認していきましょう。
具体的には次の項目について解説します。
・お通夜の服装
・数珠の取扱
・香典(御花料)
・その他のお通夜での必要物チェックリスト
お通夜の服装
キリスト教式のお通夜の服装は、仏式と差はありません。
基本的には仏式と同じ服装マナーを守っていれば問題はありませんが、改めて男女の服装マナーを確認してみましょう。
〈女性の服装〉
キリスト教における通夜の集いや前夜祭での女性の服装マナーは次の通りです。
・色は黒かダークグレー
・アンサンブルやワンピースでも可
・無難なところはスーツが良い
基本的に華美な服装は日本のみならず海外でもマナー違反となるため、十分に注意しましょう。
また肌の露出が多いものは葬儀で着てはいけません。
アクセサリーも華美なものは基本的にNGです。
自らが目立つのではなく、あくまで故人を偲ぶことを優先しましょう。
〈男性の服装〉
続いて男性の服装マナーは次の通りです。
・黒かダークグレーのスーツ
・シャツは白のシャツが無難
・ネクタイは黒に統一する
男性は基本的にビジネスシーンでの服装を喪服にすれば問題ありません。
いつも華美な服装をしている場合には、ネクタイやスーツなどでアクセントを入れたいと考えるかもしれませんが、女性の服装マナーでもお伝えした通り故人を偲ぶ気持ちを優先させましょう。
キリスト教式に数珠は必要なし
なかにはキリスト教であっても数珠が必要なのではないかと考えられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、キリスト教式の葬儀では数珠は必要ありません。
それよりも賛美歌や聖歌の斉唱に一生懸命になったほうがいいでしょう。
ただ何か持っていきたいと考える場合には、ロザリオを利用も考えられますが、信者ではない場合には何も持っていかないようするのが無難です。
香典(御花料)
通夜の集いや前夜祭のときに仏式でいうところの香典を遺族に対して渡します。
しかし、キリスト教式の葬儀において香典と書いて不祝儀袋を渡すのはマナー違反で、通常は御花料や御ミサ料と書いて渡します。
この不祝儀袋も百合の花や聖母マリアが描かれているものが妥当で、通常の不祝儀袋とは区別して渡しましょう。
その他のお通夜での必要物チェックリスト
重要な項目の確認が終わったところで、その他のお通夜で必要なもののチェックリストを確認していきます。
・黒のストッキング(女性の場合)
・黒の靴下
・場合によっては真珠のアクセサリー(涙を意味するため)
・黒のハンドバック
・黒パンプス
・黒の革靴
・シンプルなハンカチ
・髪色のチェック(黒で統一)
・メイクのチェック(ナチュラルメイクで統一)
・泊まりの場合には着替え
基本的な指針としては、あくまで華美になっていないかです。
たとえば男性の場合だとネクタイピンやカフスボタンなどが当てはまります。
これらの不要物も持ち物に入っていないかをチェックし葬儀に臨みましょう。
キリスト教におけるお通夜の意味
ここまでキリスト教式のお通夜で必要なものをお伝えしてきましたが、そもそものお通夜の意味について必ず確認しておきましょう。
そもそもお通夜は仏式にあるもの
冒頭部分でもお伝えしましたが、そもそもお通夜は仏式にあるものです。
キリスト教全般においてお通夜は存在せず、日本の風土と慣習がキリスト教と結びついたことによって通夜の集いや前夜祭として執り行われるようになりました。
そのため仏式の影響を色濃く受けており、マナーも仏式よりになっています。
キリスト教では、葬儀は故人を偲ぶのではなく死を受け入れ再会の日を期待するものとして扱います。
しかし、お通夜に限っていうと故人を偲ぶ意味が強くなる可能性が高いのでしめやかに参列すると良いでしょう。
通夜振る舞いは基本的に行なわれる
キリスト教式のお通夜でも通夜振る舞いは行われます。
通夜振る舞いとは、お通夜後に食事が振る舞われ喪主の意向によってはお酒が振る舞われることもあるでしょう。
しかし、通夜ぶるまい中に一般的な会食のマナーを守らず、必要以上に酔ってしまいご遺族や他の参列者に迷惑をかけてはいけません。
あくまで故人を偲ぶ場であることを忘れずに、思い出を語らう場所であると心得ておきましょう。
より詳しく通夜振る舞いのマナーを知りたい方は以下の記事が参考になるので読んでみて下さい。
基本的なマナーは仏式と同じ
ここまでさまざまなお通夜に関するマナーをお伝えしてきましたが、キリスト教式や仏式どちらも基本的なマナーは同じです。
故人を偲ぶ思いを大切にして参列すれば大きな問題を起こすこともないでしょう。
キリスト教式のお通夜によくある質問
最後の項目ではキリスト教式のお通夜によくある質問にまとめて回答していきます。
供花はどのようにすればいいですか?
キリスト教式の供花を送る場合には、教会や葬儀場に直接送付します。
供花は基本的に祭壇や棺の周りに飾られ、名札は掲げられません。
逆に供花を送られた側の喪主は芳名板を、葬儀場となる施設の入り口に掲げ名札を並べていきます。
名札の順番に優劣はありませんが、やはりしきたりを気にする方もいらっしゃいます。
このような方々に失礼がないように喪主は、事前に葬儀会社と連絡を取り合い芳名板の書き方にも細心の注意を払いましょう。
より詳しく供花について知りたい方は次の記事が参考になります。
泊りがけのお通夜になる場合もありますか?
冒頭部分でもお伝えしましたが、泊りがけのお通夜になる場合もあります。
お通夜がどのように行われるかは、地方の風習や慣習によって異なるためキリスト教全体での統一的なルールはありません。
特に親族が亡くなった場合には、お通夜がどうなるのかをきちんと確認し泊りがけになるときには必ず用意をして葬儀に臨みましょう。
キリスト教式のお通夜の特徴を教えて下さい
キリスト教式のお通夜の特徴をもう一度まとめておくと次の通りです。
・名称は通夜の集いや前夜祭となる
・故人を偲ぶ集まりということは仏式と同じ
・通夜振る舞いがある
・香典は御花料や御ミサ料などの名称で提出する必要がある
・不祝儀袋はキリスト教式のものを利用する
そもそもキリスト教式のお通夜は仏式と共通している箇所が多いため、基本的なマナーは仏式を基本とすれば問題ありません。
ただ聖歌や賛美歌の斉唱となる場合もあるので、このときには迷惑にならない程度にきちんと声を出して斉唱することが必要です。
キリスト教式のお通夜後の流れ
キリスト教式のお通夜が終われば、いよいよ葬儀ミサと告別式が執り行われます。
キリスト教において死は悼むものではなく、再会を期待する気持ちを徐々に高めていくものなので通夜の集いや前夜祭で偲ぶ気持ちを切り替え、故人をきちんと送り出す気持ちを持っていきましょう。
通夜後の流れについては、より詳しく以下の記事でカトリックとプロテスタントに分けて解説しているため参考にしてみて下さい。