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モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)の葬儀とは
2022.07.29
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「モルモン教の葬儀はどうしたらいいのだろう?」
「そもそもモルモン教とは?」
このようなお悩みを抱えている方も多いでしょう。
モルモン教というと、日本人の方には馴染みのない宗教ではありますが、全世界に1,500万人以上の信徒を抱える、大きなキリスト教宗派です。
日本でも約15万人が信仰しているため、もしかするとあなたの親類縁者の方もモルモン教かもしれません。
そこで、今回の記事ではモルモン教とは何かからお伝えしつつ、葬儀の流れやマナーを確認していきます。
モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)とは
モルモン教とは、1830年に成立したキリスト教の一派です。
キリスト教にはカトリックやプロテスタント、東方正教会などといった大枠での宗派があります。
その中から考え方の違いや信仰されていた土地の違いなどで、枝分かれした宗派も複数あります。
たとえば、先ほどお伝えしたモルモン教やエホバの証人、プロテスタントの中でもルター派やカルヴァン派など様々あります。
モルモン教はプロテスタントの一派もしくは、新宗教として扱われるといったように定義的な側面ではまだ定まっていません
このような中で一定の規模を持つモルモン教の特徴をまずは押さえていきましょう。
聖職者の名称
モルモン教の聖職者の名称はビショップ(監督者)です。
カトリックでは神父や司祭、プロテスタントでは牧師とキリスト教では宗派によって異なる名称があるため注意しましょう。
先ほどもお伝えしましたが、モルモン教はプロテスタントの一派と考えることはあるものの、聖職者の名前は牧師ではありません。
もちろん他の宗派にも高位の聖職者の名称にビショップを付けることがあり、混同が考えられるため、モルモン教で葬儀に関する聖職者はビショップであると覚えておきましょう。
信徒の数
日本では2019年の調査によると、モルモン教の信徒の数は約12万人です。
また全世界では約1,500万人を超えているため、一大宗教と言っても過言ではないでしょう。
日本人の中ではマイナーな宗教になりますが、世界的に見るとかなりの信者数を誇っています。
本拠地はユタ州のソルトレークシティーであり、宗派が成立した時期がアメリカ合衆国建国後と考えると比較的若い宗教です。
それにもかかわらず、ユタ州のほとんどがモルモン教徒であると考えると、かなり大きな影響力を持っていると考えて良いでしょう。
日本ではマイナーな宗教のため、少し恥ずかしいと感じる方もいらっしゃるようですが、世界的に見たら、多くの人から信仰されている立派な宗教である点を忘れてはいけません。
モルモン教徒は伝道奉仕がある
ちなみにモルモン教徒は男性の場合18歳から25歳までの間、女性の場合19歳以上から数十ヶ月の伝道活動ができます。
こちらは強制ではありませんが、あなたの親類縁者が若い頃に数年間海外での活動を行っていた場合にはモルモン教を信仰していたと考えられるでしょう。
そのような方が逝去なされた場合、どのような葬儀の流れになるのかを次の項目ではお伝え致します。
モルモン教の葬儀の流れ
モルモン教の葬儀の流れを簡単にまとめると次の通りです。
1.死装束に着替えさせる
2.納棺式
3.お通夜
4.葬儀
5.告別式
6.火葬式
このような流れで行われますが、モルモン教は式次第が決まっている訳ではありません。
教会全体にフォーマットが用意されていないため、カトリックやプロテスタントを参考に決められる場合が多いです。
しかしながら、葬儀自体は行われ、他の宗派にはないルールもあるため以下の項目で解説していきます。
死亡通知は基本的に行わない
キリスト教において、カトリックやプロテスタントのように死亡前に通知を行って臨終の際に儀式を行うことはありません。
また、死亡通知を教会の事務に連絡したとしても、特別な儀式が行われることはない点に注意しましょう。
そのためモルモン教信徒の方が臨終間近になった場合には、近くの葬儀会社に連絡することを意識して下さい。
ただし、残念ながらメジャーなキリスト教宗派の葬儀を取り扱う葬儀社はあるものの、モルモン教まで網羅した葬儀会社はあまりありません。
死装束は規程がある
逝去なされた方がモルモン教を信仰していた場合、死装束には二つのパターンがあります。
具体的には次の通りです。
・寺院儀礼に参加:緑のエプロンのついた白の装束
・寺院儀礼に参加していない:任意の装束
このように教会の教育過程に参加したかどうかによって、死装束が異なる点には要注意です。
この点に関して、モルモン教を信仰していると伝道活動が推奨されているため、故人が一般教徒か寺院儀礼に参加した教徒かの判別が難しく、葬儀会社と密に連絡を取りながら確認することをおすすめします。
通夜や葬儀は基本的なキリスト教式に落ち着くことが多い
繰り返しになりますが、モルモン教には正式な式次第がないため、家族で自由に式次第を作り上げられます。
そのため、基本的なキリスト教式の葬儀に落ち着くことが多いため、次の記事を参考にしてみると良いでしょう。
モルモン教の葬儀を行う場所
ここまでモルモン教の葬儀の流れや特殊なルールについて解説してきましたが、続いては葬儀を行う場所について解説していきます。
モルモン教が葬儀を行う可能性がある場所は次の3つです。
・自宅で行う場合
・教会・葬儀場で行う場合
それぞれにどのような違いがあるのかを詳しく解説します。
自宅で行う場合
キリスト教全般において、日本における通夜は基本的にありません。
しかし、日本においてはどの宗派によっても通夜を行うのが一般的になっています。
これは日本全体における風習のようなもので、もちろん通夜をなくすこともできるでしょう。
しかしながら、通夜に関しては多くの関係者があるものだと一般的に認識しているため行ったほうが良いでしょう。
通夜に伴って通夜ぶるまいをするのも、日本のキリスト教では一般的です。
教会・葬儀場で行う場合
モルモン教では教会や葬儀場で葬儀と告別式が行われます。
どちらも葬儀会社に連絡いた後の対応となるため、早め早めの連絡が滞りのない葬儀には大切です。
全体の流れとしては、通夜で1日目が終了し、葬儀と告別式、火葬で1日が終了します。
その後はカトリックやプロテスタントにあるような、記念集会などは行われないのが一般的なケースです。
モルモン教の葬儀に関するマナー
最後の項目ではモルモン教の葬儀に関するマナーや決まり事をお伝えしていきます。
具体的には次の通りです。
1.服装
2.香典(御花料)
3.火葬場では祈りを捧げない
4.禁止事項が意外と多いこと
それぞれ解説していきます。
モルモン教の葬儀マナー①服装や持ち物
モルモン教の葬儀マナーの一つ目は服装や持ち物についてです。
服装マナーは一般的な仏式やキリスト教式と変わらず、男女とも黒を貴重とした服装で行います。
具体的に男女別の服装をまとめると次の通りです。
・男性:黒のフォーマルスーツ・白無地のカッターシャツ・黒のネクタイ
・女性:黒やダークグレーのスーツかワンピース・肌の露出を避ける
また持ち物については、特に女性側が華美なものを身につけないことを意識して下さい。
例えば、結婚指輪は外しますし、イヤリングといった装飾品も外します。
ただし、真珠は涙を意味するものなので、こちらをあしらったアクセサリーは身につけてもマナー違反にはなりません。
より詳しく服装やマナーについて事前に知りたい方は次の記事を参考にしてみて下さい。
モルモン教の葬儀マナー②香典(御花料)
キリスト教式と仏式の違いで最も注意が必要なのは、香典(御花料)の取り扱いです。
基本的にキリスト教では香典ではなく、御花料もしくは御霊前とキリスト教式の不祝儀袋に入れて届けます。
モルモン教の葬儀マナー③火葬場では祈りを捧げない
次に注意しなければならないのが、モルモン教は基本的に火葬を禁止していることです。
もちろん日本の法律上、土葬は認められていないので火葬は行われますが、火葬を思いとどまるように祈りを捧げることは禁止されています。
埋葬になった段階で、ビショップからの短い祈りが捧げられるだけです。
このように火葬場での、火葬については沈黙のまま終わることが多いと考えておきましょう。
モルモン教の葬儀マナー④禁止事項が意外と多い
またモルモン教は禁止事項が意外と多く、信徒でないからといってタブーを犯してはいけません。
例えば、タバコはモルモン教では禁止されています。
また、お酒やコーヒー、紅茶といった刺激物も摂取しないことに注意しましょう。
特に通夜ぶるまいにおいて、喪主の好意によってお酒が提供される場合もありますが、モルモン教の方に飲むように言うのもマナー違反です。
モルモン教の葬儀は式次第自由│ただし対応できる葬儀社は少ない
今回の記事ではモルモン教の葬儀について詳しく解説してきました。
モルモン教の式次第は基本的なフォーマットが決まっている訳ではなく、自由に決められます。
しかしながら、葬儀の細部には細かなルールが定められていますし、タバコや刺激物の禁止など一般の方には知り得ないタブーもあります。
このようにモルモン教は葬儀の自由はありながらも、専門的に対応できる葬儀社があまりないのが実情です。
そのため、キリスト教を専門に扱う会社を中心にお問い合わせ頂くのがベストな方法です。
しかしながら、もし信頼できる専門会社がなければ、一度当社までお尋ね下さい。
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