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葬儀のマナー

キリスト教式の葬儀の服装は?小物やヘアメイクまで解説

2020.05.29

キリスト教式の葬儀での服装は?

日本では仏式の葬儀がほとんどです。同じ仏式でも宗派によって式の流れが異なります。加えて地域独自の風習もあり、葬儀に参列して戸惑った経験があるという人もいるのではないでしょうか。日本ではあまり馴染みのないキリスト教式の葬儀に参列するとなれば、なおのことです。「どんな服装が相応しいのだろう」と悩むことでしょう。

 

この記事では、葬儀における一般的な服装のマナーと、キリスト教式ならではの注意点について説明します。ぜひ参考にしてください。

 


女性の場合

日本で行われるキリスト教の葬儀に参列する場合、基本的には仏式と同じ服装でかまいません。女性が特に注意したいのは、「肌の露出を避けること」と「華美にならないこと」です。具体的な注意点について説明します。

 

服装

告別式に参列する場合は、スーツやアンサンブルなどのブラックフォーマルを着用します。

前夜式(仏式では通夜式)の場合は、黒やダークグレーのスーツやワンピースも可能です。透けるものや肌の露出の多いものは葬儀の席ではNGとなります。なるべくシンプルなデザインで、光沢のない素材のものを選びましょう。ストッキングは黒の薄手のものを着用します。厚手のタイツ、光沢のある素材、柄物などは失礼にあたるので気をつけてください。

冬場の葬儀に参列する場合には上に着るコートにも注意しましょう。黒い布製のコートを用意しておくと、いざというときに困りません。

ちなみにキリスト教の葬儀でも和装は可能です。ただし、和装は喪主や親族が着用する正喪服となるため、参列者は避けるようにしましょう。

 

アクセサリー

アクセサリーは基本的にはつけません。結婚指輪以外は外すのが無難です。

ネックレスやイヤリングをつけるのならば、「涙」を意味する真珠をあしらったものはマナー違反にはなりません。なるべく華美にならないよう、ネックレスなら一連を、イヤリングは小ぶりなものをつけるようにしましょう。

 

バッグ

黒い布製のハンドバッグが基本です。光沢のある素材や柄物、飾りや金具が目立つようなデザインは避け、シンプルなものを持つようにしましょう。

持ち物が多い場合は黒無地のサブバックを使用します。バッグや靴は無地であれば革製品でもよしとされることが多いですが、できれば葬儀の席に相応しい布製のものを用意しておくと安心です。

 

エナメルなどツヤのあるものや余計な飾りがついたものは避け、シンプルな黒いパンプスを着用します。

つま先が丸くなったプレーントゥ、あるいは少し角ばったスクエアトゥが基本です。ヒールの高さは3~5cmほどで、やや太めの安定感のあるものを選びましょう。

パンプスであっても、つま先が尖ったポインテッドトゥやつま先が開いたオープントゥは、カジュアルな印象を持たれてしまいます。また、黒であってもカジュアルなミュール、サンダル、ブーツなどはNGです。

 

髪型

控えめで清潔感のある髪型を心掛けましょう。

かなり明るい色に染めている場合は、シャンプーで洗い流せる黒いスプレーを利用して一時的に黒くするのもよいでしょう。ロングヘアの場合は、耳よりも低い位置で一つにまとめるようにしましょう。髪留めは黒の飾りのないものを使用します。

ちなみに、耳よりも高い位置でまとめるのは慶事のヘアスタイルになるので、気をつけてください。

 

メイク

葬儀では控えめであることが鉄則ですが、ノーメイクはかえって失礼です。派手な色を使わず、ナチュラルな薄化粧を心掛けましょう。

 

カトリック信者の女性はベールの着用も

カトリックの葬儀では、女性はベールがついた「トークハット」と呼ばれる帽子を着用することがあります。これは神への貞節を表すとされ、カトリック信者のみ着用するものです。

また、カトリック式葬儀における正喪服であり、着用するのは喪主や親族とされています。参列者がトークハットを着けるのは失礼な行為になるので注意しましょう。

 


男性の場合

男性も女性と同様、基本的には仏式と同じ服装で参列することができます。男性はカジュアルな印象にならないように注意しましょう。葬儀に参列する際に抑えておきたいポイントを説明します。

 

服装

告別式では黒のフォーマルスーツを着用します。上着はシングルでもダブルでも構いませんが、パンツの裾はシングルのものを選びましょう。

ワイシャツはレギュラーカラーの白無地が基本です。前夜式(仏式では通夜式)に参列する場合はダークスーツも可能ですが、ストライプなど柄のあるものは控えましょう。

ネクタイは光沢のない黒無地を着用します。結び目にくぼみ(ディンプル)を作らないように注意してください。靴下は黒無地が基本です。

 

紐があるタイプの黒い革靴(合成皮革)を着用します。

フォーマルシーンに相応しいのは、つま先部分に横に切り替えがあるストレートチップです。穴飾りがあるウィングチップ、ストラップ付のモンクストラップ、紐のないローファーなど、カジュアルな靴は避けましょう。

 

小物類

ネクタイピンやカフスボタンなどの装飾品はすべて外しましょう。

服に隠れるベルトや腕時計などは、うっかりしがちです。ヘビ柄やワニ柄など型押しのベルト、大きなバックルや装飾が目立つ派手なベルト、カラフルな腕時計などは控えた方がよいでしょう。フォーマル用に黒いベルトや地味な腕時計を用意しておきましょう。

 

髪型

ハードタイプのワックスや光沢の出る整髪料は避けるのが無難です。長髪の場合は、黒いヘアゴムでスッキリまとめるようにしましょう。

髪の色が明るく目立つほどであれば、その日だけ黒く染められるスプレーを使用するのがおすすめです。

 


子どもの場合

ベビー服は黒やグレーなどの地味な色のものが好ましいですが、葬儀のためだけに購入するのも負担です。そのため、淡い色合いでシンプルなものなら問題ないとされています。フリルがあるものや柄物は避けるようにしましょう。

幼児や小学生は、制服があればそれを着用して構いません。なければ白いブラウスかポロシャツに、地味な色のズボンかスカートを合わせます。女の子はワンピースもOKです。色は黒・グレー・紺・茶色のいずれかで、無地のものを選びましょう。ベストやカーディガンも同様に地味な色を着用します。

中学生以上は、基本的に学校の制服が正装になります。柄に明るい色が使われていても問題ないとされますが、リボンやネクタイなど取り外せるものは外したほうが無難です。

子どもの場合、スニーカーやスポーツシューズでも失礼にはなりませんが、キャラクターがデザインされているような靴は控えましょう。

 


数珠は不要

キリスト教式の葬儀では数珠は不要です。

カトリックの葬儀では、数珠に似た「ロザリオ」という用具を使うことがあります。しかし、信者でなければわざわざ準備する必要はありません。カトリックでもプロテスタントでも、葬儀に参列するために準備するものはないので安心してください。

仏式の葬儀では数珠を持参するのが一般的なため、つい持ってきてしまったということもあるかもしれません。葬儀中に手に持つことがなければ大丈夫です。バッグやポケットにしまっておきましょう。

 


不慣れな式でも準備しておけば安心

日本ではキリスト教式の葬儀は多くありませんが、服装のマナーは仏式と変わりません。葬儀に相応しい装いを準備しておけば、いざというときにも安心です。葬儀に必要なものは限られているので、タンスなどにまとめて保管しておくとよいでしょう。

不慣れなキリスト教式の葬儀であっても慌てず、故人を偲ぶことができるよう、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

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