葬儀のマナー
家族葬における弔電のマナー
2023.07.12
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「家族葬ならではの弔電マナーがあったら知りたい」
「家族葬で香典や供花を辞退するといわれたけれど、弔電なら送ってもいい?」
このように悩んでいませんか?
家族葬は一般葬とは違うマナーがいくつもあって、気づかずにマナー違反になる振る舞いをしていないか心配になってしまいます。
当記事では、家族葬における弔電マナーを詳しく解説します。
宗教別の弔電の記載例も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
家族葬の場合も弔電は送っていい
家族葬の場合、ご遺族から弔電辞退の連絡がなければ弔電を送って大丈夫です。
理由は以下のとおりです。
・家族葬は規模の小さな葬儀だから
・基本的な弔電マナーは一般葬と同じ
より詳細に説明します。
家族葬は規模の小さな葬儀
家族葬は、一般葬と比べて参列者が少ない、規模の小さな葬儀です。
・家族葬:5〜30名程度
・一般葬:50名、100名参加することも
葬儀の流れは家族葬も一般葬も同じです。
ただし、家族葬は通夜や精進落としを省略して葬儀の時間を短縮することがあります。
詳細が気になる方は事前に喪主の方に確認しましょう。
基本的な弔電マナーは一般葬と同じ
家族葬における弔電の取り扱いは、基本的に一般葬と同じです。
弔電が送られてきたらありがたく受け取って、後日お礼状を送りましょう。
葬儀が終わったらできるだけ早くお礼状を準備します。
差出人は喪主の名前で、親族一同と書き添えるのが一般的です。
文面の具体例は後ほど紹介します。
家族葬の弔電の相場は3,000〜5,000円
弔電にかかる費用は3,000〜5,000円程度が相場です。
メッセージやデザインにこだわりたい場合は、オプション料金が発生することもあります。
シンプルなデザインを選べば1,000円程度で済みますが、生花が付いている豪華な弔電を送ると1万円以上かかる場合も。
逝去された方との関係性や予算を考慮して弔電のデザインを選びましょう。
家族葬の弔電マナー【送る側】
家族葬の葬儀に弔電を送るときのマナーは以下のとおりです。
・忌み言葉を避けて弔電を書く
・宛名は喪主、送り先は葬儀場
・弔電辞退を伝えられたらご遺族の意向を尊重
・家族葬に弔電が間に合わなかったら手紙を出す
順番に解説します。
忌み言葉を避けて弔電を書く
弔電を書く際は、絶対に忌み言葉を使用しないように気をつけましょう。
忌み言葉は宗教によって異なるため、逝去された方の宗教・宗派を確認しておく必要があります。
たとえば、浄土真宗では「冥土」という概念がないため「ご冥福をお祈りします」という文言が使えません。
このように、宗教観に合わせて弔電を書く必要があるため、宗教の確認を怠らないようにしましょう。
宗教ごとの弔電の書き方を後ほど紹介するので、参考にしてみてください。
宛名は喪主、送り先は葬儀場
弔電の宛名は喪主、送り先は葬儀場が基本です。
届いた弔電は逝去された方の祭壇に供えたり、告別式で読み上げる時間が設けられたりするので、自宅に送るとご遺族に持ち運びの手間をかけさせることになってしまいます。
また、葬儀場では喪主の方や逝去された方の名前で管理しているため、他の名前を宛名に書いてしまうと、受け取り時に混乱をきたしてしまう可能性があります。
どうしても喪主名がわからないときは「故〇〇様 ご遺族様」として弔電を送れば問題ありません。
弔電辞退を伝えられたらご遺族の意向を尊重
弔電を辞退されたら、ご遺族の意向を尊重して送らないようにしましょう。
弔意を示したいからと無理に送ると、ご遺族が困惑してしまいます。
たとえば、火葬式を挙げる方に弔電を送ると、読み上げる時間も飾るスペースも用意されていないので扱いに困ってしまいます。
お礼状を書く手間を省きたいと考えている方もいるため、こちらの都合で弔電を送らないようにしましょう。
家族葬では、供花や香典は辞退される傾向にあります。
会場が小さいため供花を飾るスペースがない、香典をもらうほど費用がかかっていない等の理由で受け取らない方が多いです。
弔電まで辞退する方はほとんどいない印象ですが、中には極力手間や費用を削減したいご遺族もいます。
家族葬で葬儀を行うといわれたら、供花や香典、弔電を用意する前に、渡しても迷惑にならないか確認しましょう。
家族葬に弔電が間に合わなかったら手紙を出す
万が一家族葬に弔電が間に合わなかったら、後日手紙を出すのが無難です。
弔電をご自宅に送るのは失礼に当たると考える方がいるからです。
弔電を送る目的は弔意を伝えるためなので、手紙でも問題ありません。
丁寧にお悔やみの言葉を述べ、逝去された方への感謝の気持ちをつづりましょう。
ご遺族の心身を気にかける言葉も添えると、なお良いです。
家族葬の弔電マナー【ご遺族側】
ご遺族側が弔電に関して気をつけるべき点は、以下の3つです。
・弔電を受け取ったらお礼状を書く
・弔電を辞退するならわかるように案内する
・弔電を辞退したのに送られてきたら受け取る
それぞれ見ていきましょう。
弔電を受け取ったらお礼状を書く【例文あり】
弔電を受け取ったらお礼状を書きましょう。
お礼の品物を一緒に送る必要はありません。
葬儀が無事に終了したことや、弔電をいただいたことに対する感謝の気持ちをつづりましょう。
弔電に対するお礼状の書き方は以下の文例を参考にしてみてください。
【弔電のお礼状の書き方の例】
拝啓 この度は亡父〇〇の葬儀に際し ご鄭重なる弔電を賜りまして誠にありがとうございました
お陰様で葬儀も滞りなく終えることができました
生前のご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます
敬具
令和◯年◯月◯日
喪主 〇〇
外 親族一同
ポイントは以下のとおりです。
・句読点は使わない
・季節の挨拶はなし
・忌み言葉を避ける
マナーを守ってお礼状を書きましょう。
弔電を辞退するならわかるように案内する
弔電を辞退すると決めたら、関係者に意向が伝わるように案内しましょう。
次のような文章を訃報に追記すれば伝わります。
「この度の葬儀につきましては、故人並びに遺族の意向によりまして家族葬として執り行うこととなりました。なお一般参列、御香典、御供花、御弔電などのご厚志は固く辞退致します」
きちんと文章を読んで意思を尊重してくれる方なら、これを見て弔電を送ってくることはないでしょう。
弔電を辞退したのに送られてきたら受け取る
弔電を辞退したにも関わらず送られてきてしまったら受け取りましょう。
送られてきた弔電を受取拒否したら、相手にその旨が通知され、気分を害してしまいます。
せっかく用意してくださった弔電を受け取らないのは相手の弔意を無下にすることになってしまうため、望ましくありません。
家族葬の弔電の書き方を宗教別に紹介【例文あり】
家族葬の弔電の書き方を宗教別に紹介します。
・仏教
・神道
・キリスト教
弔電に忌み言葉を使ってしまわないよう注意しましょう。
仏教
仏教では、逝去された方は冥土をさまよいながら輪廻転生を繰り返し、悟りを開くと極楽浄土で成仏すると考えられています。
死者が冥土をさまよい続けることを連想させる表現は避けましょう。
具体的には「苦しむ」「迷う」「浮かばれない」という言葉は仏教における忌み言葉とされています。
仏教の弔電の文例を確認しましょう。
【仏教の弔電の例】
・悲報に言葉が見つからず、生前の笑顔ばかりが思い出されます。ご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。
・突然の悲報に痛惜の念でいっぱいです。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈り致します。
・突然の悲報にただ茫然としております。お別れにも伺えず残念でなりません。遠方よりご冥福をお祈り致しております。
ただし、仏教でも浄土真宗だけは冥土とは無縁なので「冥福」という言葉を使用しないようにしましょう。
神道
神道の死生観では、逝去された方の霊は祖先の神の元へ還り、一族の守護神になるとされています。
他の世界に旅立って仏になるとされている仏教とは大きく異なります。
仏教式でよく用いられる「冥福」「供養」「成仏」「他界」という言葉は使わないようにしましょう。
神道の弔電の文例は以下のとおりです。
【神道の弔電の例】
・御霊のご平安をお祈り申し上げます。
・ご急逝の報に接し、悲しみにたえません。
弔問叶わぬ非礼をお詫びし、遥かな地より故人の安らかな眠りをお祈り致します。
・友とのあまりにも早い別れがただ悲しく、胸がふさがる思いです。
〇〇さん、たくさんの笑顔と思い出をありがとう。どうぞ、安らかにお眠りください。
仏教の言い回しに慣れている方ほど、神道の宗教観とは違う言葉を使ってしまいがちなので要注意です。
キリスト教
キリスト教の教えでは、死は終わりではなく永遠の命の始まりとされています。
地上での罪が許され、天界にいる神の側に召されるため、むしろ祝福すべきことと考えられています。
悲しいことではないので、お悔やみの言葉を述べるのはNGです。
仏教や神道とは全く違う、キリスト教の弔電を見ていきましょう。
【キリスト教の弔電の例】
・主イエス様のお慰めがありますようお祈り致します。
・〇〇様との出会いを神に感謝致します。
天国で安らかに憩われますよう、心よりお祈り申し上げます。
・御帰天(召天)の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。
〇〇様は今まさにこの地上での長きにわたるお働きを終え、天に召されました。
神の御許にお導きがあらんことをお祈り申し上げます。
なお、神の御許へ召されることについて、カトリックとプロテスタントでは、教義の違いから以下のとおり異なる言葉を使用しています。
・カトリック:帰天(逝去された方が天に帰るイメージ)
・プロテスタント:召天(神によって天に召されるイメージ)
少し言葉を間違えるだけで失礼になってしまうので、混同しないよう気をつけましょう。
家族葬に参列できない方は弔電を出すのがおすすめ
家族葬に参列できないけれど弔意を伝えたい方は、弔電を送るのがおすすめです。
香典や供花のように辞退される場合もありますが、弔電は受け取る方が多いです。
宗教別の忌み言葉に気をつけつつ、逝去された方への感謝を込めて弔電を送ってみましょう。
なお、キリスト教の家族葬や弔電マナーについて不安があるご遺族の方は、当社にご相談いただければサポートいたします。
キリスト教式で葬儀を行いたい方は、お気軽にお問い合わせください。