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正教会における葬儀とは?埋葬式について

2022.08.05

「正教会の葬儀って何をするんだろう?」

「正教会の葬儀の特徴を教えて欲しい…」

こんなお悩みを抱える方も多いでしょう。

正教会の葬儀は埋葬式と呼ばれ、通常のキリスト教式の葬儀とは名称も異なれば式次第も異なってきます。

例えば、後ほど解説する通夜の概念がキリスト教系の葬儀に組み込まれているといった特徴もあります。

通常通夜の概念はキリスト教式にはないにもかかわらず、組み込まれているということは葬儀全体の考え方も異なってきます。

そこで、今回の記事では正教会の葬儀について網羅的にお伝えし、どのような違いがあるのかを解説します。

正教会における葬儀の特徴

正教会における葬儀の特徴

正教会は日本において平成26年の宗教統計調査によると、信者数は9,619人となっておりマイノリティに属する宗教となっていますが、世界的に見ると3億人を超える信者数を抱えているといわれます。

正教会の特徴を紹介すると次のとおりです。

・正教会の葬儀は埋葬式と呼ばれる
・葬儀の種類がわかれる
・正教会でも逝去は使わない

それぞれ解説していきます。

正教会の葬儀は埋葬式と呼ばれる

正教会には様々な種類がありますが、葬儀を埋葬式と呼ぶことは共通しています。

埋葬式というと、土葬を指しますが日本ではほとんどどの土地でも火葬が義務付けられています。

また、埋葬式は地位や信者かどうかによって異なり、信者ではない場合、基本的に正教式の葬儀は行われません。

加えて埋葬式を行う目的は、生命の復活でありこれは他のキリスト教とも似ています。

葬儀の種類が分かれる

正教会において葬儀(以下、埋葬式)が身分によって若干異なることも確認しておかなければなりません。

・嬰児埋葬式(永眠者が嬰児である)
・一般埋葬式
・司祭埋葬式
・主教埋葬式

葬儀は基本的に祈祷文が読まれますが、これらの身分によって文の長さが変わったり、省略されたりすることもあります。

祈祷をすべて省略なしで行おうとする場合、3時間以上はかかるとされているため、基本的にはほとんどの埋葬式で省略されています。

正教会でも逝去は使わない

正教会では他のキリスト教と同様に、逝去は使いません。

というのも、死者の復活を埋葬式では祈ることになるからです。

通夜に相当するパニヒダ(埋葬式における狭義の意味)と埋葬式を通して、死者(正教では永眠者と呼ぶ)に対して安息を願います。

「永遠の記憶」と三回歌われる聖歌で埋葬式が完了され、その他の永眠者に対すると儀式でも「永遠の記憶」という言葉が複数回使われるため、正教会においてこの言葉はキーワードとなっています。

正教会における葬儀の流れ

ここまで正教会における埋葬式(葬儀)の特徴について簡単に解説してきましたが、続いては具体的な葬儀の流れを確認していきましょう。

正教会というと、日本ではマイノリティに属する宗教のため、現地葬儀と日本でのキリスト教式の葬儀の流れを対比しながら確認していきます。

現地葬儀の流れ

正教会(特にギリシア正教会)の現地葬儀の流れは次の通りです。

1.臨終の際、街中の鐘によって知らされる
2.永眠者が自宅に運ばれる
3.通夜
4.埋葬式
5.土葬(精進落としあり)

このような流れがあり、仏教式と似ている共通点もあるため、親しみやすい式次第であるといえます。

しかしながら、正教会の式次第は現地でも地域によって異なるため、より詳しく式次第を知りたい場合には、キリスト教式の葬儀を専門とする当社までお問い合わせ下さい。

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日本でのキリスト教式の葬儀の流れ

日本でのキリスト教式の葬儀の流れ

日本でのキリスト教式の葬儀の流れを見ておくと次の通りです。

【カトリックの場合】

1.危篤状態の方に対する終油の秘跡・聖体拝領・臨終の祈りを行う
2.納棺の儀式
3.通夜の集い
4.葬儀ミサ
5.告別式
6.出棺式
7.火葬

【プロテスタントの場合】

1.臨終
2.前夜式
3.葬儀
4.火葬前式・火葬式

このようにカトリックとプロテスタントでも式次第の名前や、厳密な葬儀の流れが異なります。

そのため、マナー違反とならないためにも喪主はきちんとした正教式の式次第を整える必要があります。

これら他宗派の葬儀を確認したい場合は次の記事をご覧下さい。

カトリックの葬儀について知る

プロテスタントの葬儀について知る

〈現地でも地域によって形式はかなり異なる〉

先ほどもお伝えしましたが、正教会の埋葬式は地域によって異なります。

というのも、正教会にはカトリックのようにローマ教皇をトップとする組織体系を取っておらず、地域の教会や各国にある教会とゆるやかに結びついているからです。

例えば、現地のカトリックやプロテスタントには考えられない通夜の概念が奨励されているのも、その所作であると考えられます。

〈パニヒダによって通夜は奨励されている〉

先ほど正教会は通夜が奨励されるということをお伝えしました。

通夜は葬儀における狭義の意味でハピニダと呼ばれており、カトリックやプロテスタントと違いきちんと儀式として取り扱われます。

カトリックやプロテスタントでは、現地で通夜は行われておらず、日本独自に通夜を行っているため、仏式のようにきちんとした流れがあるわけではありません。

しかし、通夜の意味でのパニヒダでは、パニヒダ台と呼ばれる祭壇が利用され、ロウソクを使って永眠者のために祈ります。

このようにキリスト教世界であっても宗派によっていくらかの違いがある点には注意してください。

そもそも正教会とは?

ここまで正教会の葬儀について様々なことをお伝えしてきましたが、実際のところそもそも正教会とは何を指すのでしょうか。

正教会とはキリスト教の教派の一つで、正教は正しい教えを意味します。

キリストが死没した後の教会まで歴史を遡るとして、歴史は1世紀からスタートしています。

その他の名称として東方正教会という名称もあるため注意しましょう。

多くの国に独自の正教会組織を有しますが、大きな括りとして正教会であるといった点には注意しなければなりません。

例えば、ギリシャ正教会や日本正教会といった名称はあるものの、信仰自体は正教会となっています。

正教会の葬儀におけるマナー

正教会の葬儀におけるマナー

正教会の歴史がわかったところで、正教会の埋葬式(葬儀)におけるマナーを確認していきましょう。

具体的には次のとおりです。

・正教会の礼拝は立って行う
・カトリック・プロテスタントと聖職者の名前が異なる
・正教会では香炉が使われる
・献花も行われる
・帰天・召天の語は絶対に使わない
・服装は仏式に準じる
・香典は御花料とする

仏式やカトリック、プロテスタントと対比をしながらお伝えしていきます。

正教会の礼拝は立って行う

仏式では読経を座って行うことが多いですが、正教会では立って行います。

起立には正教会の宗教的な意味があるため、聖職者、参祈者を含め全体が起立姿勢を求められます。

とはいえ、身体障害や高齢などの合理的な理由がある方は基本的に座位を認めている点には注意しましょう。

カトリック・プロテスタントと聖職者の名前が異なる

カトリックとプロテスタントを対比しても聖職者の名前が異なるように、正教会でも聖職者の名前が他のキリスト教派と比べて異なります。

例えば、正教会における司祭とカトリックにおける司祭は同様ですが、その司祭を助けるための役職である輔祭という役職がある点に注意しなければなりません。

また、聖歌を歌う役割の聖職者にも、キリスト教同様に聖歌隊とされている人と詠隊と呼ばれる人の種類があります。

このようにカトリック・プロテスタントと名称や役割に違いがあるため、どちらも覚える必要があります。

正教会では香炉が使われる

キリスト教では焼香の習慣はありませんが、正教会では香炉を使うことが多いです。

仏式のように参列者が焼香を捧げることはなく、聖職者(司祭もしくは輔祭)が振り香炉に乳香が用いられる場合が多いです。

この香炉を利用する意味は埋葬式に参祷する人たちの祈りを象徴しています。

献花も行われる

キリスト教同様に献花も行われる点に注意しましょう。

献花は埋葬式の後半に行われ、聖歌が歌われることが多いです。

基本的に正教会信徒以外の方は献花のマナーに縛られる必要なく、お辞儀をして献花しても大丈夫です。

帰天・召天の語は絶対に使わない

キリスト教のお悔やみの言葉に記載されている帰天や召天といった言葉は、正教会では利用しません。

正教会では死を「復活までの一時的な眠り」として捉えているため、故人を「永眠者」、逝去されたことを「永眠された」と伝えます。

永眠というと、仏式にも通じますが根底にはキリスト教全体に流れる「復活」というキーワードが隠されていることから、お悔やみの言葉に「悲しい」という文脈は使用しないようにしてください。

キリスト教におけるお悔やみの言葉を知りたい方は以下の記事を参考にするといいでしょう。

キリスト教のお悔やみの言葉を知る

服装は仏式に準じる

キリスト教の葬儀全般に言えることですが、服装は仏式に準じるようにしましょう。

ただし日本古来の袴や着物は場にそぐわない可能性が高いので、スーツにしておいたほうが無難です。

キリスト教葬儀の服装マナーについて知る

香典は御花料とする

香典も他のキリスト教派と同様に御花料とするのが適切です。

とはいえ、現地では香典の習慣がないため、場合によっては香典を断られる可能性もあります。

その際はマナー違反と捉えずに、そのような慣習もあると考えておくといいでしょう。

正教会を扱える葬儀会社はほとんどない現実

正教会を扱える葬儀会社はほとんどない現実

今回の記事では正教会について詳しく解説してきましたが、正教会を扱える葬儀会社はほとんどないと考えてもいいでしょう。

というのも、信者数が少なくキリスト教全般を専門的に行っている葬儀会社も少ないのが現実だからです。

しかしながら、多くの喪主ができれば永眠者の方と同様の宗派の埋葬式を行いたいと考えるのが普通です。

もし、近親者や縁者が正教会の信徒である場合には、まずはキリスト教専門の葬儀会社である当社にご祖運談下さい。

全国への対応も迅速に行っております。

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