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生前葬とは?主催してはいけない宗教があることにも注意する。
2022.06.24
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生前葬というと、有名人がこぞって行うもので事前に知り合いや親類縁者にお別れを告げられることから検討してみようと考えられる方も多いです。
しかし、生前葬の成り立ちや背景に隠されている意味をきちんととらえておかないと、宗教的にやってはいけないのに主催してしまったということも起こるでしょう。
今回の記事では、このような事態を避けるためにも生前葬とは何かを確認し、生前葬を行ってはいけない宗教がある点の確認もしていきましょう。
生前葬とは生きている間に葬儀を行うこと
生前葬とは生きている間に葬儀を行うことです。
このような定義があるとはいえ、その他にも気になる点はさまざまあるでしょう。
生前葬を深く知るためには次の項目を詳しく確認していく必要があります。
・生前葬はなぜ行なわれるのか
・キリスト教は生前葬が絶対にNG
それぞれ解説していきます。
生前葬はなぜ行なわれるのか
そもそも生前葬がなぜ行なわれるのかというと、生きている間に親しかった友人や家族に別れを告げるためや、病気が信仰する前に別れを告げたいなどさまざまな理由があります。
このように生前葬は本人の意志によって目的が入れ替わる葬儀である点には注意しましょう。
また、生前葬の根底にあるのは、生前に「別れ」を意識してほしいことを参加者に伝えることです。そのため、死がそのまま悲しいものであるという認識を持っており、死を喜ぶといった観点がありません。
このことから、カトリックやプロテスタントを信仰しているキリスト教徒は、生前葬が行えないといえます。
キリスト教世界では生前葬は絶対にNG
キリスト教世界では生前葬は絶対にNGです。
この理由は、キリスト教において死は魂の新しいスタートであり、悲しむべきものではないと考えられているからです。
もちろん、海外の葬儀で泣いている方を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、日本人の多くが信仰している仏教とキリスト教には、このように全く別の死生観がある点に注意が必要です。
とはいえ、キリスト教を信仰する前に私たちは日本に住んでいるので、死は悲しいものといった共通認識を得ているかもしれません。
このような考え方をキリスト教を信仰しているために考えてはいけないとするのではなく、生前葬がダメなだけで、友人に別れを告げるのを止めることはできません。
生前葬の流れ
キリスト教世界では禁止されている生前葬であっても、取引先や親族が行うかもしれません。
このようなときに、参加することを拒否してしまったら後々禍根(恨み)を残す可能性もあります。
そのため、生前葬全てを拒否するのではなく、あなたが参加しても大丈夫です。
そんなときに流れを知っていなければ、恥をかいてしまう恐れもあるので、簡単に生前葬の流れを確認しておきましょう。
開式の挨拶
生前葬は開式の挨拶からスタートします。
このときには、自身の人生などをまとめた映像の演出が行なわれ、次に色々な人からの挨拶が行なわれるでしょう。
このスピーチは生前葬が行なわれる本人が生きていることが前提で伝えられ、生前葬を楽しむことを伝えられる場合が多いです。
パーティー前の挨拶
生前葬には開式の挨拶が終わると大抵の場合、パーティーも行なわれます。
ほとんどの生前葬は、従来の葬儀と違って重苦しい雰囲気の中行なわれるものではなく、あくまで楽しいイベントとして開催されるので、食事も食べられるパーティー形式になることが多いです。
そのため後ほど紹介する費用は、人数によって大きく異なってくることに注意しましょう。
閉式の挨拶
最後は閉式の挨拶が行なわれて生前葬は終了します。
具体的な流れをもう一度確認しておくと、次の通りです。
1.開式の挨拶
2.スピーチや余興
3.パーティー前の挨拶とパーティー
4.閉式の挨拶
ただ、これらの流れはあくまで一般的な閉式の挨拶となっているので、生前葬を行う本人によって、パーティーが行なわれたり、行なわれなかったりすることもあります。
あくまで生前葬はルールがない自由なイベントである点に注意しましょう。
生前葬の費用について
生前総の費用は、50人規模のイベントで50万円程度から70万円程度になる場合が多いです。
この費用は人数によってはもちろんのこと、生前葬内で行なわれる余興や余興に動員する人数によっても異なってくる点に注意しましょう。
小規模なホテルで、自ら生前葬のプロデュースをするときには設営費や設備費などを含めて30万円程度で済むことも多いです。
ただ、生前葬はあくまで生前に別れを告げることを目的にした葬儀・イベントであり、死後の火葬はまた別枠で行う必要があります。
死後の火葬のみを行う直葬になると費用はおよそ20万円から30万円になります。
これらの費用をまとめると、おおよそ100万円の費用を生前葬と火葬に用意しておけば問題はありません。
生前葬の香典はどれくらいのものなの?
生前葬に参加するときに気になるのは、香典を持っていくべきかどうかです。
香典というと正式な葬儀のときに用意する場合が多く、生前葬でも必要なのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここではその疑問にお答えしていきます。
生前葬は会費制の場合が多く香典は必要ない
生前葬には事前に会費が設定されている場合が多く、この場合には香典は必要ありません。
会費とはいえ、生前葬は別れを悲しむ会であることには間違いはないので、祝儀袋で会費を提出することはないようにしましょう。
祝儀袋のほうがいいのではないかと考えられる生前葬の告知であっても、人の死が関わっている以上は将来の遺恨を残さないためにも、白無地の封筒か奉書紙で包んでおくことをおすすめします。
香典が必要な場合には1〜2万円が相場
会費の設定がなされていない生前葬の場合、香典を持参するのが基本です。
香典の金額やマナーは、通常の葬儀のときと同様のものに従うのがもっとも問題なく終わる方法です。
しかしながら、生前葬を行うご本人は存命中のため、不祝儀袋で香典を出すことは避けておきましょう。
先ほど紹介したように白無地の封筒か奉書紙で包むことがベターです。
生前葬のマナーや服装について
ここまで気になる生前葬における香典の取り扱いをお伝えしてきましたが、続いてはマナーや服装を解説します。
具体的には次のとおりです。
・生前葬は無宗教型で行なわれることを意識する
・ドレスコードは必ず守る
・会場の雰囲気にあわせて笑いや拍手を送る
それぞれ解説します。
そもそも生前葬は無宗教型で行なわれる
生前葬でもっとも基本的かつ必ず覚えておかなければならないのが、無宗教型の葬儀・イベントである点です。
多くの方が信仰している仏教や神道では、生前に別れを告げる宗教的なイベントはありません。
それに加えて、キリスト教ではそもそも生前葬が禁止されています。
生前葬は現代になって開発されたイベントであると考えられます。
このように生前葬は人が古来より続けてきた宗教的な葬儀とはかけ離れたものなので、葬儀にもともと存在する宗教的な意味は皆無だと考えていいでしょう。
あくまで葬儀というよりも、イベントといった傾向が強いです。
ドレスコードは必ず守る
しかしながらイベントといった傾向が強いことからも、主催者の意向を反映したドレスコードは必ず守るようにしましょう。
葬儀の服装マナーは喪服や礼服を着用するのが一般的ですが、生前葬では平服にしてくださいと通達があるかもしれません。
基本的にこのような主催者側の通達がなされたときには、そのルールを守るのが一般的です。
逆にこのようなドレスコードの通達がない場合には、主催者側に一度連絡を入れて確認しておきましょう。
会場の雰囲気にあわせて笑いや拍手を送る
繰り返しになりますが、生前葬はしめやかな雰囲気で行なわれるものではなく、楽しげで愉快な雰囲気で行なわれる場合が多いです。
主催者側も生前葬への参列者が戸惑いながら参列している事実はわかっているので、場を盛り上げてくれようとするでしょう。
そのときには、主催者の意向を汲み笑いや拍手を精一送るのがマナーです。
生前葬によくある質問
最後の項目では生前葬によくある質問にまとめて回答していきます。
生前葬と生前契約の違いはなんですか?
生前葬とは別に生前契約というものがあり、両者の違いは次の通りです。
・生前葬:生前に友人や親類縁者に対する感謝や別れを告げるイベント
・生前契約:死後滞りなく葬儀が行なわれるようにする契約
生前契約はカトリックやプロテスタントといったキリスト教の世界で発展した葬儀契約の一類型でありプレニードと呼ばれています。
このように全く別物を指す言葉なので混同には注意しましょう。
キリスト教を信仰していますが生前葬はできますか?
生前葬は生前に別れを惜しんだり、悲しんだりする意味も含まれるためキリスト教を信仰している方は生前葬が行えません。
もともとキリスト教では死は悲しむものではなく、新たなスタートを喜ぶものなので生前葬はできないと考えておきましょう。
とはいえ、生前に死後の準備をしておきたいといった考えはキリスト教徒の方にもあるはずです。
その気持ちを解消する方法を伝えた記事が次になるので、ぜひ参考にしてみてください。
生前契約を使って葬儀の不安を解消する
生前葬は死を悲しむ宗教が行うものキリスト教の方は生前契約を考えよう
今回の記事では生前葬について網羅的にお伝えしてきました。
生前葬と聞くと、無宗教型のイベントなのでどんな宗教を信仰していても主催できると考えがちですが、その裏にはやはり死を悼む気持ちがあります。
そのため、死を新しいスタートだと捉えるキリスト教の教えとは相反するものであり、生前葬をキリスト教徒の方が主催することはできません。
しかしながら、先ほど紹介したように死後の葬儀を滞りなく進める生前契約が生前葬に代わる方法として考えられます。
独り身で友人や縁者に葬儀を頼みづらいと考える方ほど、一度生前契約の詳細を確認し気になる点を葬儀会社に相談してみましょう。