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葬儀のマナー

キリスト教の香典返しの書き方、文例紹介

2021.05.10

一般的に、通夜や葬儀の際は参列者からお香典をいただきます。仏教の場合には香典をいただいたら、「香典返し」をするのがマナーとなっていますが、宗教が異なり習慣やマナーなどが違うキリスト教の場合はどうすればよいのでしょうか。

 

日本では仏教や神道などの慣習に則って葬儀を行うケースが多いため、キリスト教の葬儀に参列した経験がない人も多いでしょう。そのため、キリスト教での香典返しについて詳しく知らないケースも少なくはありません。

 

この記事では、故人の供養のために参列してくれた方に対して失礼のないように、キリスト教での香典返しについて詳しく解説します。あわせて、お礼状の例文や熨斗(のし)の書き方などについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

キリスト教と仏教における考え方の違い

仏教では人が亡くなったあとは、「仏様になる」と考えられています。そのため、亡くなったあとの四十九日は仏様になるための修行を行う期間だとされており、この期間を忌中と呼びます。この四十九日(忌中)が明けるのが忌明けです。忌中・忌明けという概念は仏教におけるもので、香典返しは四十九日法要が終わったあと、つまり忌明け後に贈るのが一般的だといわれています。

 

対してキリスト教では、死は「神のもとに召されるもの、終わりではなく始まり」という考え方です。人が亡くなることをカトリックでは「昇天」、プロテスタントでは「召天」と呼んでいます。仏教での四十九日法要にあたる儀式もあり、カトリックでは「追悼ミサ」、プロテスタントでは「召天記念日」や「追悼ミサ」などを行うのが一般的です。

 

キリスト教の香典返し

そもそも、香典とは仏教の慣習でお線香などの代わりとして金品を供えるものです。キリスト教には香典という概念がなく、香典返しをする習慣もありません。しかし、日本国内では仏教や神道の風習に倣い、キリスト教でも香典返しを行うのが一般的です。

キリスト教も香典返しを贈るのが一般的

キリスト教にはそもそも、仏教のように忌明けや香典という概念がなく、香典返しという習慣自体もありません。しかし、日本の文化として「香典返し」が根付いているという背景があるため、日本ではキリスト教であっても香典返しを贈るのが一般的です。

 

キリスト教の場合、香典という形ではなく「御花料」として金品が供えられます。そのためキリスト教の葬儀に参列する場合には、「御ミサ料」でも間違いではありませんが、「御花料」として供えるのが無難でしょう。

 

香典返しを贈る時期

仏教では忌明けするタイミング、つまり四十九日法要が終わったあとに香典返しを行うのが一般的です。キリスト教の場合も、カトリックでは追悼ミサが行われ、プロテスタントでは召天記念日が行われます。そのため、これらの法要が終わったあとに香典返しを贈るとよいでしょう。

 

基本的には、香典返しのタイミングは仏式などと同様で、追悼ミサや召天記念日といった葬儀後に行われる追悼式が終わったあとだと考えて構いません。

ただし、現在の日本においては「当日返し」といって、一定の金額の品物を、香典を頂いた方皆さんにお返しするという文化もあります。

 

香典返しの相場や品物

キリスト教には香典や香典返しという概念がないため、贈る品物についても特にルールはありません。そのため、日本での一般的な香典返しの品物を参考にしながら適したものを選ぶとよいでしょう。

 

香典返しの金額は、一般的に「半返し」が基本だとされています。香典としていただいた金額の1/2~1/3程度が相場となっているため、10,000円いただいた場合は3,000~5,000円程度の品物を選びます。

 

また、「消えもの」が好まれる傾向にあるため、食べたり使ったりしたらなくなるものがよいでしょう。お酒は禁止されている宗派もあるため、アルコール類は避けたほうが無難です。もらった相手が好きな品物を選べるカタログギフトもよく利用されています。

 

香典返しの熨斗の書き方

 

香典返しには熨斗紙をかけるのがマナーです。熨斗紙を選ぶ際は、熨斗飾りがついていないタイプを使用しましょう。飾りがあるタイプは祝い事用のため、弔事である香典返しの際に使うのはマナー違反です。

 

水引の色は弔事用として一般的に使われている黒白を選びます。ただし、地域によっては使用する色が異なるケースもあるため注意しましょう。関西や北陸などの地域では黄白が使われる場合もあるため、親族などに確認しておくと安心です。

 

結び方は「不幸が連続しないように」という意味合いから、結び切りや淡路結びが選ばれます。表書きは、キリスト教の場合は「志」「偲び草」「粗品」などが使われますが、宗教問わずに使える「志」が無難でしょう。下段には喪主の名字、もしくはフルネームを記入します。

 

キリスト教の香典返しに添えるお礼状の文例

キリスト教の場合でも、香典返しを贈る際にはお礼状や挨拶状を添えるのが一般的です。お礼状などの内容は、基本的には仏教や神道と同じようなもので構いませんが、文中に句読点を打たないことがマナーとなっているため注意しましょう。

 

また、カトリックかプロテスタントかによって使う言葉は違います。以下ではそれぞれの文例を紹介します。

 

カトリック

ここでは、カトリックのお礼状の文例を2つ紹介します

 

『謹啓

このたびは亡父○○の帰天に際には ご多忙の折にもかかわらずご会葬と格別なるご厚志を賜り 篤く御礼申し上げます

お蔭様にて 滞りなく追悼ミサを済ませることができました

つきましては志のしるしに心ばかりの品ですがお届けいたしました

何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます

 

本来であれば早速拝眉の上 御礼申し上げるべきところではありますが

略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます

謹白

令和〇年〇月✕日

喪主○○○○

親族一同』

 

『謹啓 皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます

さて 先般 亡母 ○○ 昇天に際しまして

ご多用にもかかわらず ご会葬と格別なるご厚志を賜り 誠にありがとうございました

おかげさまをもちまして ○月○日に無事記念式を執り行うことができました

つきましては 心ばかりの品ですがお贈りいたしましたので

何卒お納めくださいますよう お願い申し上げます

本来ならば お目にかかって御礼申し上げるべきところではありますが

まずは書中をもってご挨拶申し上げます

謹白

令和○年○月

喪主○○○○

親族一同』

 

このように、帰天・昇天や追悼ミサという部分以外は、仏教などのお礼状・挨拶状を大きな違いはありません。

 

プロテスタント

次いで、プロテスタントのお礼状の例文を2つ紹介します。

 

『謹啓 御尊家御一同様には益々ご清祥の事とお慶び申し上げます

先般 亡父 ○○の召天に際しましては ご多用にもかかわらず御懇篤なる御弔慰ならびに ご丁重なるご献花を賜り誠に有り難く厚く御礼申し上げます

お蔭をもちまして、○月○日に滞りなく召天記念礼拝を済ませることができました

つきましては 偲び草のしるしをお贈りいたしました

何卒お納めくださいますようお願い申し上げます

本来であれば拝趨のうえ親しくお礼申し上げるべきところではございますが

略儀にて失礼ながら書中にてご挨拶申し上げます

 

謹白

 

令和〇年〇月✕日

喪主○○○○

親族一同』

 

『謹啓

このたびは 亡母 ○○○○ 召天に際しまして

ご多忙の折にもかかわらずご会葬くださり かつ過分なるお花料を賜りまして誠にありがとうございました

おかげをもって ○月○日に召天記念会を滞りなく済ませることができました

つきましては志のしるしまでに 心ばかりの品をお届けいたします

ご受納くださいますようお願い申し上げます

略儀ながら 書中をもってご挨拶申し上げます

謹白

令和○年○月

喪主○○○○

親族一同』

 

香典返し以外に準備しておくもの

 

キリスト教の葬儀を行った場合には、香典返し以外にも準備しておくべきものがあります。葬儀の当日、もしくは数日以内に教会へのお礼として献金をし、司祭や神父へのお礼をしましょう。また、キリスト教の葬儀ではオルガンの伴奏があるため、オルガニストへのお礼も必要です。香典返しのように準備期間がないため、あらかじめお金や封筒を準備しておくことが重要です。

教会へのお礼

仏教では一般的にお布施を渡しますが、キリスト教の葬儀の場合にはお礼として献金を渡します。もちろん献金は「お礼の気持ち」として支払うもののため、原則として決まった金額のルールなどはありません。しかし、お金の問題は繊細でわかりにくいことも多いため、教会によっては金額を定めているケースもあります。

 

献金の相場は5~20万円程度です。ただし、教会の規模や地域、葬儀が一日葬なのか二日葬なのかによっても異なります。また喪主と教会との関係性なども考慮する必要があるため、臨機応変に対応しましょう。献金をする際には白い封筒に「献金」と表書きをして渡します。

 

司祭・牧師へのお礼

教会へのお礼とは別に、葬儀を執り行ってくれた司祭・神父(カトリック)、牧師・先生(プロテスタント)へのお礼も用意しましょう。司祭や牧師へのお礼の相場は、3~15万円程度とされています。

 

教会で葬儀を行うのではなく、司祭や牧師に会館などの別会場に来てもらう場合は、移動費、宿泊が必要なら宿泊費なども加味した金額を包みましょう。お礼は白い封筒に「御礼」と表書きして渡します。

 

オルガニストへのお礼

葬儀でオルガンの伴奏をお願いするケースもあります。この場合には、オルガン奏者であるオルガニストへのお礼も用意しましょう。オルガニストへのお礼の相場は、5,000~3万円程度だとされています。ただし、有名なオルガニストに依頼する場合は、もっと高額になることもあるため注意しましょう。

 

お礼は白い封筒に「御礼」と表書きをして、教会や司祭や牧師などに渡すのではなく、直接オルガニストに渡します。

 

参列者はさまざまな宗教の人がいる

キリスト教で葬儀を執り行うとはいえ、参列者にはさまざまな宗教の人がいます。キリスト教の葬儀について詳しく知らない人も珍しくありません。そのため、喪主側・参列者双方が宗教の違いがあることをしっかりと認識しておきましょう。

 

キリスト教では「死」は終わりではなく、神のもとへと召されると考えられており喜ばしいこととされています。そのため、葬儀の際にお悔やみの言葉、たとえば「ご愁傷さまです」や「お悔やみ申し上げます」などは使いません。仏教用語はキリスト教では忌み言葉となるため気をつけましょう。遺族に言葉をかける際には「平安をお祈りいたします」などが一般的です。

 

【まとめ】

キリスト教にはそもそも香典という概念がないため、香典返しをする習慣がありません。しかし日本では香典返しが根付いているため、キリスト教の葬儀でも香典返しを贈るのが一般的です。追悼ミサや召天記念日が終わったあとに、いただいた金額の1/2~1/3程度の品物を贈りましょう。

 

また、香典返し以外にも用意するものがあります。教会への献金や司祭や牧師、オルガニストへのお礼は、葬儀の当日もしくは数日の間に渡すのがマナーなので、あらかじめ用意しておきましょう。

 

株式会社シー・エス・シーはキリスト教の葬儀専門会社です。スタッフの大半がキリスト教徒であり、キリスト教の葬儀経験も豊富にございます。「キリスト教で葬儀を執り行いたいが、何をやったらいいのかわからない」「仏式とキリスト教式葬儀の違いを知りたい」といったお悩みをお持ちの方はぜひ一度ご相談ください。弊社一丸となって、真心込めてお手伝いいたします。

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