葬儀のマナー
キリスト教式の葬儀での香典は?袋の選び方や書き方・相場を解説
2020.06.19
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キリスト教式の葬儀、香典は必要?
日本国内のキリスト教信者はわずか1%程度ということもあり、実際にキリスト教式の葬儀に参列したことがない人も多いかもしれません。
仏式の葬儀で持参する「香典」には、お香や線香などの代わりにお供えするという意味があります。キリスト教式の葬儀では仏式のようにお香は焚きませんが、キリスト教式の葬儀でも香典と同様のものを持参する慣習があります。
この記事では、キリスト教式の葬儀に参列する際のお香典のマナーについて詳しく説明します。
香典袋の選び方
香典袋は宗教や宗派を選ばずに使えるものがある一方、特定の宗教のシンボルが描かれているものもあります。ハスの絵が印刷・型押しされている香典袋は、キリスト教式葬儀でつかうことが失礼に当たります。十分に気を付けましょう。
キリスト教式の葬儀に持参する香典袋は、できるだけキリスト教専用のものを選びましょう。キリスト教式の香典袋は白の封筒で水引は付いていません。その代わりにイエス・キリストを象徴する十字架や、純潔を意味し、聖母マリアを象徴する白いユリが描かれています。
キリスト教式の香典袋が用意できなかったら
キリスト教式の香典袋は一般的に文房具店で売っています。ただ、日本国内では仏式で行われる葬儀が圧倒的に多いのが実情です。そのため、需要が少ないキリスト教式の香典袋は小規模な店舗やコンビニには置いていないことも珍しくありません。
基本的なキリスト教式の香典袋は水引がないため、真っ白な熨斗袋でも代用できます。それも手に入らない場合は、郵便番号を記載する欄が印刷されていない白い封筒を使用し、自分で表書きしても大丈夫です。
香典袋の書き方は?
香典袋に表書きをする際は、薄墨色で書くのがマナーです。
これはキリスト教式の葬儀だけではなく仏式でも共通しています。毛筆を使うのが当たり前だった時代、不幸を聞いて涙で墨が薄くなった、または、急いで駆け付けたため時間をかけて墨をすれなかった様子を表すといわれています。現代でもこれらの意味を汲み取り、薄墨色の筆ペンで書くのが一般的です。
表書きは、カトリック、プロテスタント共通して、「御花料」や「お花料」と書くことが一般的です。中袋に関しては薄墨色ではなく、通常のペンで住所氏名と金額を記入します。
氏名の書き方
表書きする際の氏名の書き方は、キリスト教式の特別な方法があるわけではなく、基本的に仏式の場合と同じです。
御花料1人分であれば、香典袋下段の中央にフルネームを書きます。夫婦2人なら下段の中央に夫の氏名を記載し、左隣に妻の名前を添えて連名にします。なお、夫が参列できずに妻が代理で参列するケースでは、夫の氏名を記載したうえで左に小さく「内」と添えるのがマナーです。
複数人で香典を出すときは、2~3人なら人数分の氏名を並列して記載します。なお、3人になる場合は右側に目上の人の氏名を書くようにしましょう。4人以上なら代表者の氏名だけを下段中央に書いて「外一同」や「他〇名」などを左に書き添え、別紙に各住所氏名、金額を記載して中袋に入れます。
職場で香典を出すときは右側に社名を入れ、連名の場合は複数人のときと同様に、役職順に右側から書きます。
キリスト教式の葬儀における香典の相場
キリスト教式葬儀の香典の相場は、他宗教と同様です。
しかし、いくら包めばよいのか相場がわからず悩むこともあるのではないでしょうか。亡くなった人を思う気持ちが強いからといって、多く包みすぎるとかえってご遺族に気を遣わせてしまうこともあります。
香典には年代や相手との関係によって適した金額があるため、一般的な相場を把握しておきましょう。
両親 | 兄弟・姉妹 | 親族 | 知人・友人 | 上司・先輩 | 部下・後輩 | |
20代 | 5万円 | 3万円 | 1万円 | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
30代 | 5万円 | 5万円 | 1万円 | 5,000円 | 5,000円 | 1万円 |
40代 | 10万円 | 5万円 | 1万円 | 5,000円 | 5,000円 | 1万円 |
50代以上 | 10万円 | 5万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
香典の金額は血縁関係のある相手かどうかでかなり違いがあります。また、年代によって収入も異なるため、御花料も年代が上がるにつれて高くなります。
血のつながりが近いほど金額は高くなり、両親が亡くなったときの香典は20代・30代で5万円、40代・50代以上になると10万円が相場です。兄弟・姉妹の場合、20代は3万円程度で大丈夫ですが、30代以上になると5万円は必要になります。
両親や兄弟・姉妹以外の親族や血縁関係のない知人・友人、職場関係の人などの場合、特別お世話になったなどの理由があれば多めに渡すケースもあり得ます。
ただ、一般的に親族には1万円包めば問題ありません。知人・友人や職場関係の人については5,000円または1万円が相場です。
御花料を渡すタイミングは?
キリスト教式の葬儀やミサは教会で行わることがほとんどです。
他宗教の葬儀と同じように入口に受付が設けられていることが多いため、受付で記帳をするとき一緒に御花料を渡します。自宅など受付が設けられていない前夜式などに参列する場合は、直接喪主(またはご遺族)に渡してかまいません。
なお、御花料は袱紗に包んで持参するのがマナーです。実際に渡すときは受付で袱紗から一旦香典袋を出し、相手から文字が読める方向に向きを変えたうえで袱紗を台にするように香典袋を差し出すようにします。
香典について正しい知識を持つ
突然親しい人が亡くなった知らせを聞いたとき、香典の渡し方や金額の相場について正しい知識をもっていないこともあります。特にキリスト教信者が少ない日本では、キリスト教式の葬儀でのマナーがわからないこともあるでしょう。
一般的な仏式の葬儀とは異なるところが多くありますが、相手の信仰に沿った対応をする心遣いは大切です。キリスト教式の葬儀に参列する際は仏式との違いなども把握し、適切な方法で香典を渡すようにしましょう。