葬儀のマナー
葬儀の食事とはお斎という名称で呼ばれる?食事内容・マナーを解説
2023.03.07
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「葬儀の食事はお斎というらしいけど、どんな意味なのだろう?」
「お斎のマナーについて詳しく知りたい」
このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
葬儀の食事となるとどれだけの人数にどれだけの予算を割り振るかなどを考えていかなければなりません。
当記事では、葬儀の食事、お斎に関することを網羅的に解説しますので、万全の状態で備えられるようにしましょう。
葬儀の食事(お斎)とは
葬儀で食べる食事全体をお斎といいますが、なぜお斎といった名前が使われているかがわかりづらいでしょう。
そこでまずは全体的な知識を総まとめする意味合いで、以下の内容を解説します。
・お斎の由来を知っておこう
・お斎で振る舞うべき食事とは
・お斎の金額相場とは
それぞれについて詳細に解説します。
お斎の由来を知っておこう
お斎の「斎」という漢字は仏教の用語であり、「斎食(さいじき)」に由来します。
斎食とは正午といった意味や、決まった時間に食べる食事全般を指していて、葬儀や法要にも使える言葉です。
「さいじき」といってしまうと長くなってしまうので、短縮して「お斎」という形になったと考えるのが一般的でしょう。
とはいえ、由来自体には諸説あるので、そもそもの意味が食事を指していると考えたほうが無難です。
お斎で振る舞うべき食事とは
お斎は葬儀や法要といったオフィシャルかつ慶事ではない食事を示すので、食事内容にも気を使わなければいけません。
たとえば、鯛や伊勢海老といった華やかなイメージを持つ食材を使うとマナー違反になると考えたほうがいいでしょう。
後ほど詳しく解説しますが、華やかなものを食べないというマナーさえ守っておけば大丈夫です。
お斎の金額相場とは
お斎の金額相場の平均は3,000〜1万円程度になっています。
仕出し弁当や高級料亭の食事などグレードによって一人あたりの予算が変わってくるので、規模や人数によって決めていきましょう。
たとえば、人数が少ないようであればグレードを上げたり、人数が多ければある程度のグレードにしたりなどが考えられます。
もちろん昔からのお付き合いでお斎の食事を手配することもあるので、場合によって使い分けることも大切です。
葬儀の食事(お斎)に含まれる食事とは
お斎の意味と簡単なマナーや金額感がわかったところで、どのような食事が振る舞われるのかを料理のカテゴリでお伝えします。
具体的なカテゴリは以下のとおりです。
・仕出し弁当:料亭やレストランなどに依頼する一般的な食材が入ったお弁当
・精進料理:肉や魚を使わない料理全般を指しています。主に野菜や豆類がメインになります。
・懐石料理:少量のものをたくさん用意する料理です。メニューが多いので飽きが来ません。
お斎というと精進料理がいいのかと考えがちですが、基本的にはメインになる料理に肉や魚が含まれていなければ大丈夫です。
そのため、先ほどお伝えした鯛や伊勢海老といった華やかな料理が含まれていなければ、どのようなものでも出していいと考えておきましょう。
葬儀の食事(お斎)の際のマナー
知識の総まとめが終わったところで、お斎の際のマナーを確認していきましょう。
具体的な内容は以下のとおりです。
・お斎の挨拶の行い方
・献杯する際のマナー
・席順のマナー
・返礼品を渡す際のマナー
・服装のマナー
・お斎を行わない際のマナー
それぞれを見ていきましょう。
お斎の挨拶の行い方
お斎を食べる前には喪主もしくは施主が挨拶を行います。
挨拶を行う際のマナーは葬儀の際とタイミングで変えていくことです。
たとえば、葬儀の通夜でのお斎と四十九日法要のお斎では挨拶が全くことなることはイメージがつきやすいはずです。
この挨拶文は各法要の意味を知る必要があるので、以下で簡単に挨拶の例文を紹介します。
「本日はお忙しいなか〇〇の通夜【その他法要の名前】に参列いただき、誠にありがとうございます。
〇〇もさぞ喜んでいることでしょう。
こちらに、ささやかではございますがお食事を用意させていただきましたので、お時間の許す限り、ゆっくりとお召し上がり下さい。
【以降、法要に関する挨拶】」
法要に関する挨拶では、通夜であれば逝去された方の思い出話を伝えてもらったり、四十九日法要であれば、何も話さずそのまま終わるといったことも考えられます。
このように法要ごとの意味を考え、適切な挨拶を考えていきましょう。
献杯する際のマナー
葬儀や法要では葬儀のあとに食事を行いますが、逝去された方に対して敬意を表し、献杯することもあります。
献杯は宗教というよりも日本の風土に由来するものであり、宗教に関係なく行っていいものなので、よく行われます。
献杯では喪主が一人ずつに飲み物を注いだり、葬儀会社のスタッフが注いで回ったりするので、決して一人で勝手に飲まないようにしましょう。
献杯の挨拶が終われば、胸の前にコップなどを差し出し「献杯」と発声して飲みます。
席順のマナー
なお、お斎では会食形式が取られ、座席が一人ずつコの字型に配置される場合やテーブルなどになっている場合もあります。
この際に喪主は入り口から一番遠い席に座り、一番近い席には早く出る方や食事の準備をする方が座るようにしましょう。
今ではあまり使用されることもなくなった上座・下座の意識も葬儀や法要では重要視される場面もあるので、注意してください。
具体的な上座・下座の位置は以下のとおりです。
・上座:入り口から一番遠い位置にあるところ
・下座:入り口に近いところ
上記のように考えておくとわかりやすいでしょう。
返礼品を渡す際のマナー
香典に対する返礼品を渡す際には、お斎の終了時間が迫ってからにしましょう。
返礼品は地位の高い方から渡していくため、僧籍を持っている方から渡します。
もちろん宗教上受け取られないこともありますが、必ず渡すといった動作は必要です。
なお、あまりにも参列者が多く、お斎の終了間際に返礼品を渡すのに時間が足りない場合には、事前に席横に返礼品を置いておくこともできます。
服装のマナー
お斎は葬儀や法要後に行うことになるので、服装のマナーも葬儀・法要に準じます。
葬儀・法要の服装マナーを簡単に伝えておくと、男性は黒いスーツを着用し、女性もそれに準じた化粧や装飾品を付けることになります。
基本的に黒を基調とした服装であればマナー上は問題ありません。
より詳しく服装のマナーについて知りたい方は以下の記事を参考にしてみるといいでしょう。
お斎を行わない際のマナー
お斎を行わない際のマナーは持ち帰り用のお弁当とお酒を渡すようにしましょう。
お斎は時と場所によって行わない場合もあるため、上記の対応をすると丁寧な印象を与えられるでしょう。
また、僧籍を持つ方も出席されるのが通常ですが、最近では同席されないケースも増えてきました。
このような場合には、事前確認を行ってお布施とは別に5,000〜1万円の費用を包むといいでしょう。
なお、お斎を行わない場合には事前に連絡を行い、失礼がないようにするのもマナーの1つです。
お斎を欠席する際のマナー
参列者側がどうしても外せない用事があって、お斎を欠席する場合には事前に連絡を行っておきましょう。
というのも、お斎は準備に時間も費用も掛かる行事だからです。
仮に何の断りもなく葬儀や通夜に出席した場合には、上記のご遺族側の好意を無下にしてしまうことにつながりかねません。
ですから、まずは事前確認で断るようにしておきましょう。
ただ、どうしても外せない用事が当日にできた場合には、わかった時点で電話連絡もしくは直接伝えるようにして下さい。
各葬儀の食事(お斎)の流れについて
最後の項目では各葬儀のお斎の流れについて簡単に確認していきます。
葬儀となると、お斎は次のような名称で呼ばれます。
・通夜振る舞い
・精進落し
これらの行事がどのように進んでいくかを確認し、喪主側・参列者側どちらも失礼がないようにしておきましょう。
通夜振る舞い
通夜振る舞いは、昔は夜通し行われるものでしたが、昨今では通夜の時間自体が短縮されたことによって1時間程度で終わることがほとんどです。
またキリスト教では通夜自体の考え方がない宗派もあるため、通夜振る舞いも同時にないといったこともあります。
ただ、日本の風習として通夜は行われてきたので、多くの葬儀で行われることでしょう。
具体的な流れは以下のとおりです。
1.開式の挨拶
2.会食開始
3.閉式の挨拶
あくまで簡単な食事が振る舞われるため、大皿料理が基本になります。
精進落し
通夜振る舞いと違い、葬儀や法要が行われる際の食事であり、親族が集まって食事会をしたり、参列者の方全員と食事をしたりなど形式が異なります。
通夜振る舞いでは親族を含め一般参加者も食事をしますが、精進落としの場合には全員が食事を必ずしもするわけではない点に注意しましょう。
また、火葬中にも精進落しを行うこともあるので具体的な流れはまちまちになる点にも注意して欲しいところです。
一般的な精進落としの流れは以下のとおりになります。
1.開式の挨拶
2.会食開始
3.閉式の挨拶
ほとんどが通夜振る舞いと異なりませんが、挨拶の内容に違いがでてくることに注意しましょう。
葬儀の食事(お斎)には様々なマナーがあるため要注意
今回の記事では葬儀の食事であるお斎に関して詳しく解説してきました。
お斎には様々なマナーがあり、喪主・施主側と参列者側がルールとマナーを守らなければなりません。
美味しい食事に舌鼓を打ちたいところですが、あくまで葬儀の一環であり、騒ぎ立てるのはご法度になります。
ですから、逝去された方との思い出話に花を咲かせたり、僧籍の方の説教を聞いたりしてしめやかに執り行う・参加するようにしましょう。
もちろん当社でも葬儀全体の相談を承っているので、気になる方は以下からお気軽にご相談下さい。