葬儀のマナー
家族葬に焼香だけ参加するのはNG!葬儀の前に行う一般焼香とは?
2023.08.28
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「家族葬に焼香だけ参加してもいい?」
「家族葬の焼香マナーは一般葬と違う?」
「一般焼香や式前焼香とは?」
このように悩んでいませんか。
家族葬は焼香だけ参加することは、基本的にはできません。
ただし、ご遺族が一般焼香の場を設けた場合のみ可能です。
当記事では、家族葬の焼香マナーをキリスト教葬儀社の視点から詳しく説明します。
基本的に家族葬に焼香だけ参加するのはNG
基本的に家族葬に焼香だけあげにいくのは推奨されていません。
例外として、家族葬の前に一般焼香が開催される場合のみ良しとされています。
家族葬を選択される方は、最後のお別れを身近な方々のみで静かに済ませたいと考えています。
ご遺族から家族葬に参加してほしいといわれない限り、勝手に家族葬に参加するのはやめましょう。
家族葬に参加して良いか迷ったら以下の記事をご覧ください。
焼香とは
焼香とは葬儀で香を炊き、逝去された方や仏様を拝む行為のことです。
葬儀や法事の際に祭壇の前で抹香と呼ばれる粉末の香を指でつまみ、パラパラと落として炊きます。
焼香には焼香する人の心身を清める意味合いがあります。
また、香を炊くことで立ち上った煙が、逝去された方をあの世へ導いてくれる道しるべになるそうです。
家族葬の前に焼香をおこなう「一般焼香(式前焼香)」
家族葬の前に焼香をおこなう一般焼香(式前焼香)も一般的になりつつあります。
たとえば、通夜の前に2時間ほど一般焼香の時間を取って、関係者に好きなタイミングで焼香してもらい、通夜は家族のみでおこなう場合があります。
一般焼香は、コロナ禍で感染症拡大防止のために考案された形式です。
大人数が集まるのは避けたいが、家族以外の方の「最後に逝去された方に直接感謝を伝えたい」という要望も叶えたいという思いを汲んで考案されました。
ここでは、一般焼香のマナーを以下のとおりお伝えします。
・喪服で参加する
・時間は約1〜2時間
・一般焼香の流れ
それぞれ見ていきましょう。
喪服で参加する
一般焼香であっても通常の葬儀と同じように喪服で参加しましょう。
男性ならブラックスーツ、女性ならブラックフォーマルが適切です。
仕事で着るようなスーツは葬儀にはふさわしくないため、光沢のある素材や柄の入ったネクタイを着用しないよう気をつけましょう。
困ったら冠婚葬祭用の衣服が置いてあるお店で購入した葬儀用の喪服を選べば、間違いありません。
詳しくは家族葬の服装マナーを参照ください。
時間は約1〜2時間
一般焼香の時間は通夜や葬儀の前に約1〜2時間取るのが一般的です。
とはいえ、参加者の方が約1〜2時間ずっといる必要はなく、指定時間内ならいつでも出入り自由とされていることが多いです。
参加者にとっても各自の都合に合わせて来場できるので、メリットが大きいといえるでしょう。
一般焼香で関係者が焼香し終わった後に、家族のみで葬儀をおこなう2部構成で開催することで、後日自宅に弔問にくる方の人数が増えすぎないメリットもあります。
一般焼香の流れ
一般焼香の流れは以下のとおりです。
1.ロビーで受付する
2.来場した順に焼香する
3.逝去された方のお顔を見て最後のお別れをする
4.ご遺族に挨拶する
5.帰宅
ただし、ロビーにご遺族がいる場合は焼香前に挨拶する場合もあります。
案内に従って臨機応変に対応しましょう。
家族葬の焼香マナー
続いては家族葬に参加する際の焼香マナーを以下のとおり紹介します。
・焼香の基本作法
・焼香の順番
・焼香中の数珠の扱い
基本的には一般葬と変わらないので一般的なマナーがわかってれば大丈夫です。
具体的に見ていきましょう。
焼香の基本作法【5ステップ】
焼香の作法は以下のとおりです。
1.焼香台の前でご遺族に一礼
2.焼香台へ一歩近づき、遺影に一礼
3.右手親指・人差し指・中指の3本指で抹香をつまみ、額の位置まで持ち上げる
4.押しいただいた抹香を香炉にパラパラと落とし、合掌する
5.遺影に一礼、ご遺族にも一礼して席に戻る
なお、ご遺族は自分の家族に一礼する必要はないため、遺影に一礼するところからはじめましょう。
抹香をくべる回数は宗派によって異なるため、後ほど詳しく解説します。
焼香の順番は関係性が近い順
焼香の順番は、逝去された方と関係性が近い順です。
喪主→逝去された方の配偶者→お子さん→逝去された方のご両親→お孫さん→兄弟姉妹という順番が一般的です。
席順に案内されることが多いため、葬儀社のスタッフの案内に従えば問題ありません。
ただし、地域によっては関係性が近い方が最後に焼香をおこなったり、年齢順でおこなったりする場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
焼香中の数珠は左手で持つ
抹香を右手でつまむため、数珠は左手で持つのがマナーです。
房が下に来るように持ち、握り締めないようにしましょう。
手を合わせる際は、房が真下にくるように持ったまま、両手の親指と人差し指の間にかけます。
なお、葬儀中は数珠を畳や椅子のうえに置かないのが決まりです。
焼香の回数は宗派によって違う
焼香の回数は宗派によって違います。
具体的な回数は以下のとおりです。
・真言宗:3回
・曹洞宗:2回
・天台宗:3回やることが多い
・浄土宗:3回やることが多い
・浄土真宗:1回
・臨済宗:1回
・日蓮宗:1〜3回
・浄土真宗本願寺派:1回
・浄土真宗大谷派:2回
・浄土真宗高田派:3回
額に押しいただく動作も宗派によって異なる場合があります。
わからなくて不安なときは、喪主の方の焼香を見て、それに倣った作法でおこないましょう。
焼香の回数の意味
焼香の回数の違いは、それぞれの宗派の教えに由来しています。
たとえば以下のような意味があるといわれています。
・1回:「死」を原点に帰るとする教えから
・2回:1回目で仏様や逝去された方へ祈りを捧げ、2回目でその火が消えないよう想いを込める
・3回:仏教で重んじられる数字の「3」を尊重したところから由来している
押しいただく動作も宗派の違いが現れています。
・押しいただく動作をする:「香」をありがたいものと捉えている宗派
・押しいただく動作をしない:香を炊いたときの匂いや煙に意味があると考える宗派
このように、焼香の作法の違いには宗派ごとの宗教観が反映されています。
家族葬の3つの焼香スタイル
焼香スタイルには次の3パターンあります。
1.椅子が用意されている会場は立礼焼香
2.和室でおこなう場合は座礼焼香
3.会場が狭い場合は回し焼香
順番に見ていきましょう。
1.椅子が用意されている会場は立礼焼香
最も一般的な焼香スタイルは立礼焼香(りつれいしょうこう)です。
先ほど紹介した焼香の手順は立礼焼香を想定しています。
焼香の作法に不安がある方は、ご遺族に倣っておこないましょう。
2.和室でおこなう場合は座礼焼香
和室でおこなう場合は座礼焼香(ざれいしょうこう)になります。
具体的な流れは以下のとおりです。
1.遺影の前まで中腰で移動する
2.正座してご遺族とお坊さんに一礼
3.遺影に向き直って一礼
4.焼香台まで座ったまま移動
5.宗派ごとの作法に従って焼香する
6.座ったまま後ろに下がる
7.ご遺族とお坊さんに一礼し、中腰で席に戻る
焼香の回数やマナーは立礼焼香と同じです。
3.会場が狭い場合は回し焼香
席から祭壇前まで移動するのが難しいほど会場が狭い場合は、回し焼香(まわししょうこう)の形式をとります。
回し焼香は次の5ステップです。
1.焼香盆が回ってきたら会釈しつつ受け取る
2.祭壇に向かって手を合わせる
3.焼香する
4.手を合わせて一礼する
5.次の人に焼香盆を回す
焼香のやり方は上記と同じです。
シンプルなので、まわりを見ながら同じように手を合わせれば大丈夫です。
キリスト教式の家族葬は焼香ではなく献花をおこなう
キリスト教式の家族葬では焼香ではなく献花をおこないます。
最後は献花について以下のとおり説明します。
・献花とは
・献花の流れ
・キリスト教式でよく使われる花
それぞれ見ていきましょう。
献花とは
献花とは、葬儀の参列者が1本ずつ花を供える儀式です。
仏教の焼香に当たる儀式で、キリスト教式の告別式の最後のほうにおこないます。
供花と違って献花用の花は参列者が用意する必要はなく、葬儀社のスタッフに渡されたものを供えるのが一般的です。
全員でおこなわず、逝去された方と関係性が深かった方々のみおこなう場合もあります。
献花の流れ
献花の流れは以下のとおりです。
1.順番が来たら祭壇の前まで進み、ご遺族に一礼
2.花が右、茎が左、右の手のひらは上向き、左の手のひらは下向きで花を受け取る
3.花を持ったまま祭壇まで進み、祭壇に一礼
4.花が自分側、茎が祭壇側になるように持ちかえる
5.両手のひらを上向きにして静かに供える
6.祭壇に一礼、家族に一礼して席に戻る
仮に上記と違う流れでおこなわれていても焦らず、まわりの人のマナーにあわせて献花しましょう。
献花についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
キリスト教式でよく使われる花
キリスト教式でよく使われる花は白い洋花が一般的です。
白いカーネーション・百合・胡蝶蘭が人気で、日本でよく用いられる菊はキリスト教式では使用しません。
ただし、必ずしも白い洋花でなければいけないわけではなく、当社では逝去された方とご遺族に合わせた演出を大切にしています。
たとえば、ご遺族の要望で赤いバラを用意したこともあるため、ご希望があればおっしゃってください。
焼香・献花マナーを確認してから家族葬に臨もう
以上、家族葬の焼香マナーについて解説しました。
焼香・献花マナーに不安があるときは上記の流れを確認してから家族葬に臨みましょう。
キリスト教式に関連することなら、当社を頼っていただくのも大歓迎です。
通っている教会がないけれどキリスト教式を希望する方は、CSCのサービスを検討してみてください。
それぞれのご家族にあわせた葬儀をオーダーメイドでお作りするため、たとえば以下のような家族葬を挙げられます。