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カトリックの葬儀ミサの流れと内容
2022.07.18
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「親族がカトリック信者だけど葬儀はどうすればいいのかな?」
「カトリックには葬儀ミサというものがあるようだけど、葬儀とどう違うの?」
このようなお悩みを抱えている方も多いでしょう。
カトリックの葬儀ミサと仏式の葬儀には明確な違いがあり、式次第の内容もカトリック式となります。
葬儀に参列するもしくは葬儀を執り行う場合には、違いと流れを抑えておかなければ心配の種が尽きません。
今回の記事では、カトリックの葬儀ミサまでの流れをまとめ、より深く葬儀ミサの内容をお伝えします。
この記事を読むと、葬儀ミサで行うべきことやその後の追悼ミサについてもわかるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
カトリックの葬儀ミサまでの流れ
カトリックには仏式の葬儀に値する葬儀ミサがあります。
仏式が葬儀を行うまでに納棺や通夜があるように、カトリック式の葬儀ミサでもこのような流れは当然存在します。
改めてカトリック式の葬儀ミサまでの流れを確認しておくと次の通りです。
1.危篤状態の方に対する終油の秘跡・聖体拝領・臨終の祈りを行う
2.納棺の儀式
3.通夜の集い
4.葬儀ミサ
5.告別式
6.出棺式
7.火葬
このような順番で葬儀全体が進みます。
故人の新しい旅立ちを祝福する目的で葬儀ミサが行なわれる点が仏教式と死生観の異なるところなので注意しましょう。
カトリックの葬儀ミサとは
カトリック式の葬儀全体の流れがわかったところで、続いてカトリックの葬儀ミサとは何かを解説していきます。
大前提として「ミサ」という言葉は、レオナルドダヴィンチが描いた最後の晩餐のようにイエス・キリストが12人の使徒達と最後の夕食を囲んだ集いが語源となっています。
ここからキリスト教における死の定義とは何かを紐解きながら、葬儀ミサとは何かを定義していきます。
キリスト教における死の定義
キリスト教において死は一般的に悲しいことではありません。
危篤状態の方が臨終の際に、神父や司祭・牧師に罪を告白し懺悔することで罪が許され、聖なる油を額に塗られることで新たな旅が安全に過ごせるように祝福されます。
故人の家族は最初に故人を偲びますが、通夜による慰めなどを通して、葬儀ミサに至り未来への救いや再開への希望を胸に抱くこととなります。
そのため、キリスト教における死は基本的に故人も家族も悲しい結末になりません。
それでは葬儀ミサが行われ、希望に満ちた別れがどのように行なわれていくのかを確認していきましょう。
言葉の典礼の意味
ミサを構成する要素の一つである言葉の典礼では、聖書の朗読や司祭・神父や牧師からの説教が行なわれます。
また、この中には歌や祈りが含まれ、葬儀のミサでは神の愛と恵みに感謝する「聖歌」や「讃美歌」などが歌われます。
このように故人を祝福したり、神の愛を確かめる聖歌を歌いながら故人を偲ぶ気持ちから徐々に再会への希望が心に湧いてくるのです。
とはいえ、たった一度の葬儀で再会の希望を確信できるものではないので、後ほど解説する追悼ミサも故人の死後に一定期間で行なわれます。
感謝の典礼の意味
ミサを構成する要素である感謝の典礼は、イエス・キリストの死と復活を記念してパンとぶどう酒(ワイン)を捧げたのち聖体であるパンを頂くものです。
パンとぶどう酒をささげるときには奉納の歌や奉納文が読み上げられます。
また、この聖体のパンを頂くことを聖体拝領としています。
カトリックの葬儀ミサの式次第
カトリックの葬儀ミサの式次第(式の順番)は次の通りです。
1.入祭の歌
2.潅水献香
3.招きの祈り
4. 第一朗読
5.答唱詩編
6.アレルヤ唱
7.福音朗読
8.説教
9.共同祈願
10.奉納の歌
11.感謝の讃歌
12.主の祈り
13.平和の讃歌
14.聖体拝領
葬儀ミサの流れはこのようになっています。
葬儀ミサ後には告別式が行われ、献花や喪主の挨拶などを通して出棺し、日本国内では火葬が行われます。
より詳しくカトリック式の葬儀の流れや所要時間などを知りたい方は次の記事を参考にしてみて下さい。
カトリックの葬儀ミサのマナー
ここまでカトリックで行われる葬儀ミサについて深堀りしてきましたが、実際に葬儀ミサに出席するもしくは喪主をつとめることになった場合のマナーを確認していきましょう。
解説する具体的なマナーは次の通りです。
・服装のマナー
・挨拶のマナー
・持ち物のマナー
それぞれ解説していきます。
服装のマナー
カトリックの葬儀に限らず服装のマナーは、仏式の服装マナーに準じれば問題ありません。
女性と男性ともに肌の露出を避け、華やかな装いはできるだけ避けて下さい。
たとえば、髪の毛の色が明るすぎる場合にはシャワーで落とせるスプレーを利用すると良いでしょう。
男性の場合は基本的にスーツ着用となりますが、スーツの色は黒、シャツは白無地が無難です。
ネクタイは光沢のない黒無地が基本です。
当ブログではより詳しくアクセサリーの取扱いや靴についても解説している記事があるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
挨拶のマナー
日本人の方が最も気をつけなければならないのが挨拶のマナーです。
キリスト教全般にいえることとして、挨拶の中に「ご愁傷様」や「ご冥福」といったお悔やみの言葉を含んではいけません。
たとえば、「平安をお祈りします」や「安らかに眠られますように」などの言葉を使うと良いでしょう。
これらの言葉を仏式とキリスト教式で比較した記事が以下になりますので、読んでみて下さい。
持ち物のマナー
キリスト教式の葬儀に参列する場合には、次の点に注意しましょう。
・香典は御花料もしくは御霊前とする
・数珠は持たない
持ち物のマナーもほとんどが仏式と同様になっているため、上記2点だけを意識すればマナー違反にはなりません。
より詳しく持ち物のマナーや持っていくべきものについて知りたい方は次の記事を参考にしてみましょう。
カトリックの葬儀ミサ後の追悼ミサについて
冒頭部分でもお伝えしましたがカトリックの葬儀ミサが終わった後にも、故人との再会を期待するポジティブな気持ちを確かめるために追悼ミサが行われます。
追悼ミサとはどのようなものかを知るために、以下の項目を深堀りしていきましょう。
・追悼ミサを行う日程
・追悼ミサでは聖書の朗読が行われる
・11月2日には全死者に対して特別なミサを行う
追悼ミサを行う日程
追悼ミサを行う日程は次の通りです。
・7日目
・30日目
・召天記念日(命日)
基本的な日程はこのようになっていますが、明確なルールが定められている訳ではないため、自由に追悼ミサは行えます。
一点注意が必要なのは、仏式の命日という言葉をキリスト教では召天日もしくは召天記念日とすることです。
これらの詳細なルールについては、神父・司祭、牧師の方からきちんと聞きマナー違反にならないような用語を使用しましょう。
追悼ミサでは聖書の朗読が行なわれる
追悼「ミサ」とされていることから、葬儀ミサと同様に言葉の典礼と感謝の典礼が行われます。
毎年の召天日にも追悼ミサがおこなわれますが、10年目や20年目といった節目に当たる年には盛大な追悼ミサが行われることも多いです。
とはいえ、家庭の事情も絡んでくるため基本的には自由に決めて良いルールになっています。
11月2日は全死者に対して特別なミサを行う
追悼ミサの他にカトリック教徒かつ逝去した信者を祀る記念日として万霊節があります。
万霊節は死者の日とも呼ばれ、11月2日もしくは11月2日が日曜日の場合は11月3日に教会にカトリック信者が集い特別なミサが行われます。
ちなみにこの前夜祭(10月31日)をハロウィンといって、仮装して街を練り歩くイベントです。
カトリックの葬儀ミサによくある質問
最後の項目ではカトリックの葬儀ミサによくある質問をまとめていきます。
具体的な質問内容は次の通りです。
・葬儀ミサに出席できない場合はどうしたら良いですか?
・告別式と葬儀ミサは別物ですか?
・お悔やみの言葉は何を使えば良いですか?
さっそく解説します。
葬儀ミサに出席できない場合どうしたら良いですか?
葬儀ミサに出席できない場合の対処法は次の通りです。
・通夜にだけ出席する
・弔電を出す
・御花料を送る
葬儀ミサに出席できないようであれば、このような方法で弔意を伝えたり、故人のご家族を慮ることができます。
とはいえ、本当に親しい方がなくなったときには、できるだけ葬儀ミサにも出席し送り出すようにして下さい。
告別式と葬儀ミサは別物ですか?
お葬式となると前後のつながりがわからず、すべての式を一緒のものだと考えてしまいがちです。
ただカトリックの葬儀ミサと告別式は別物になるため注意しましょう。
葬儀ミサは言葉の典礼と感謝の典礼があり、告別式は出棺する前の最後の別れを告げる大事な機会です。
両方の式の意味と順番を覚え、その時々にあった言葉を故人に投げかけると良いでしょう。
お悔やみの言葉は何を使えば良いですか?
繰り返しになりますが、キリスト教においてお悔やみの言葉は存在しません。
たとえば、御花料を渡すときに「ご愁傷様です。」と声掛けをするのではなく、「〇〇様が安らかに眠られますように。」と声掛けすることをおすすめします。
このようにお悔やみの言葉はキリスト教では使わないことを徹底して下さい。
葬儀ミサに関するお困りごとがあれば
ここまで葬儀ミサに関する質問への回答を行ってきましたが、葬儀ミサだけでなくキリスト教式の葬儀に不安を抱えている方は多くいらっしゃるでしょう。
全体の流れは確認できたけど、まだまだ不安が尽きない…
こんなお悩みをもし現在抱えているのであれば、お気軽に当社までご相談下さい。
特に危篤状態に陥った親族の方が居て、早急に葬儀の相談をしたい場合には24時間受付のお問い合わせにてご連絡下さい。