葬儀の準備
家族葬でも喪主の挨拶は必要?喪主挨拶を例文付きで紹介
2023.07.13
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「家族葬でも喪主の挨拶は必要?」
「この規模感で挨拶するのは仰々しい気がする」
「喪主挨拶で何をいえばいいか知りたい」
このように悩んでいませんか?
はじめて喪主を務める方にとって参列者の前で挨拶するのは最も緊張するイベントといえます。
当記事では、家族葬の喪主挨拶の必要性と、喪主が挨拶をおこなうタイミング、挨拶の例文をキリスト教葬儀社の視点から紹介します。
家族葬でも喪主の挨拶は必要
家族葬であっても喪主の挨拶は必要です。
ただし、同居している家族のみの特に小さな葬儀なら、改まって挨拶する必要はないといえます。
以下で家族葬の喪主挨拶について、詳しくお話しします。
家族葬であっても喪主の挨拶は基本的に行う
家族葬でも喪主の挨拶をおこなうのが一般的です。
家族葬も一般葬も、流れやマナーは基本的には同じです。
家族葬になって小規模になったからといって、喪主挨拶をせずに出棺すると、締まりのない葬儀になってしまいます。
手短でいいので、逝去された方が生前お世話になった方々に対して、ひと言お礼を述べるようにしましょう。
同居している家族のみの家族葬なら不要
同居している家族のみ、5名程度で行う家族葬なら、改まって喪主が挨拶する必要はありません。
家族水入らずで逝去された方との思い出話に花を咲かせる等、心残りのないように最後のお別れを済ませましょう。
なお、気心の知れた家族葬だからカジュアルな服装で出席しても良いかと迷っている方は、次の記事を参考にしてみてください。
家族葬における喪主挨拶のタイミング
家族葬における喪主挨拶のタイミングは以下の4回あります。
・通夜
・通夜振る舞い
・出棺前
・精進落とし
ただし、通夜や精進落としを省略する場合もあるので、必ずしも以下のとおりとは限りません。
通夜
通夜の終わりに挨拶するのが喪主の役目です。
ただ、家族葬では通夜自体が省略されることが多いため、通夜の挨拶はない場合があります。
メリハリをつけたい場合は、通夜の開始時にも挨拶することがありますが、地域の慣習に従うとよいでしょう。
通夜振る舞い
通夜振る舞いでは、食事の前後に喪主が挨拶します。
次の日の葬儀に備えて通夜振る舞いは1〜2時間程度で済ませ、区切りをつけるために挨拶をして終わらせましょう。
ただし、同居している家族のみの食事ならわざわざ挨拶を入れる必要はありません。
なお、通夜を省略したときは、この過程もなくなります。
出棺前
葬儀・告別式の際の喪主の挨拶は出棺前におこないます。
親しい友人等は火葬場には同行せず、出棺時に帰宅する流れが一般的だからです。
葬儀・告別式の終わりに、参列してくださった方々や逝去された方に対して、改めて感謝の言葉を伝えましょう。
精進落とし
精進落としの始まりと終わりにも喪主挨拶を挟むことが多いです。
全員が着席して、飲み物が運ばれてきたら手短に挨拶をしましょう。
精進落としの際は、お祝いの席で使う「乾杯」ではなく、「献杯(けんぱい)」を使います。
献杯とは、逝去された方に敬意を表しつつ、追悼の意を込めた挨拶になります。
食事が終わったら閉会のために改めて挨拶をして、解散しましょう。
家族葬の喪主の挨拶をシチュエーション別に紹介【例文あり】
家族葬の喪主の挨拶を例文付きでシチュエーション別に紹介します。
・通夜の終わりの挨拶
・通夜振る舞いのはじめの挨拶
・通夜振る舞いの終わりの挨拶
・告別式の出棺前の挨拶
・精進落としの始まりの挨拶
・精進落としの終わりの挨拶
喪主として挨拶する際の参考になれば幸いです。
通夜の終わりの挨拶
本日はご多用の中、〇〇(逝去された方の名前)の通夜式にご参列いただき誠にありがとうございます。
おかげさまで通夜の儀を滞りなく終えることができました。
生前ご厚誼を賜りました皆様にお越しいただき、〇〇も喜んでいることと存じます。
なお、明日の葬儀は〇時より〇〇(場所)にて執り行う予定です。
この後、ささやかながら、お食事の席を設けております。
ご都合のよろしい方は、くつろぎながら思い出話などをお聞かせ願えればと存じます。
本日は誠にありがとうございました。
通夜振る舞いのはじめの挨拶
〇〇(逝去された方との関係)の、〇〇と申します。
皆様にお集まりいただき〇〇(逝去された方)もさぞ喜んでいることでしょう。
ここに故人を偲び、皆さまに献杯をお願いしたいと存じます。
皆様お手元に杯をご用意ください。
それでは、献杯とご唱和をお願いいたします。
「献杯」
ありがとうございました。
通夜振る舞いの終わりの挨拶
皆様、本日はお忙しい中ご参列くださり誠にありがとうございました。
本当はごゆっくりお過ごしいただきたいところなのですが、本日はこの辺りで終了とさせていただきます。
明日の告別式は、〇時より執り行う予定です。
ぜひご会葬いただけたらと存じます。
本日はありがとうございました。
告別式の出棺前の挨拶
本日はお忙しい中、父〇〇の葬儀にお集まりいただき誠にありがとうございました。
父は◯月◯日、享年◯歳で〇〇(死因)で逝去いたしました。
お医者さまには「もって1年」と宣告されておりました。
家族といたしましては1日でも長く生きてほしいという思いで、本人にも告知して病と懸命に闘ってまいりました。
その甲斐あって、なんとかここまで来られたのだと思っております。
本人も家族も覚悟しておりましたので、この1年でお世話になった方にお別れの挨拶をしたり、子どもたちと様々な事を語りあったりしました。
父としても悔いのない最期を迎えられたのではないかと考えております。
皆様の温かいお言葉が、父にも、私たち家族にとってもどれだけ励みになったかしれません。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。
精進落としの始まりの挨拶
本日は、〇〇(逝去された方の名前)のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。
おかげさまで、つつがなく葬儀・告別式を済ませることができました。
改めてお礼申し上げます。
ここに故人を偲び、皆さまに献杯をお願いしたいと存じます。
皆様、お手元に杯のご用意をお願いいたします。
それでは、献杯とご唱和ください。
「献杯」
ありがとうございました。
精進落としの終わりの挨拶
本日は、お集まりいただきまして、誠にありがとうございました。
父との思い出を皆様と語らうことができ、感無量です。
もっと思い出話など伺いたいところではございますが、あまりお引き止めするのはご迷惑かとも存じますので、これにてお開きとさせていただきます。
なお、四十九日の法要は◯月◯日を予定しております。
どうぞお気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました。
【宗教別】家族葬の喪主の挨拶で使ってはいけない
喪主の挨拶で使ってはいけないは宗教によって異なります。
ここでは以下の宗教の忌み言葉を紹介します。
・仏教
・神道
・キリスト教
ただし、重ね言葉や死を連想させる言葉は、どの宗教でもふさわしくないとされているため、口にしないよう気をつけましょう。
仏教式の忌み言葉
仏教では、逝去された方は冥土をさまよいながら輪廻転生を繰り返した後、悟りを開くと極楽浄土で成仏すると考えられています。
成仏することが良いとされているので、死者が冥土をさまよい続けることを連想させる表現は不謹慎です。
具体的には「苦しむ」「迷う」「浮かばれない」という言葉は仏教における忌み言葉とされています。
また、仏教でも浄土真宗だけは冥土とは無縁なので「冥福」という言葉を使用しないようにしましょう。
神式の忌み言葉
神道の死生観では、逝去された方の霊は祖先の神の元へ還り、一族の守護神になるとされています。
他の世界に旅立って仏になるとされている仏教とは大きく異なります。
仏教式でよく用いられる「冥福」「供養」「成仏」「他界」という言葉は使用できません。
キリスト教式の忌み言葉
キリスト教式では、仏教に関連するお悔やみの言葉を使わないように注意しましょう。
死は悲しいことではないので、お悔やみの言葉を述べるのはNGです。
キリスト教の教えでは、死は終わりではなく永遠の命の始まりとされています。
地上での罪が許され、天界にいる神の側に召されるため、むしろ祝福すべきことと考えられています。
そのため「ご愁傷様」「哀悼の意を表する」の死を悲しむ言葉ではなく「〇〇との出会いを神に感謝致します」のように前向きな言葉を使いましょう。
キリスト教式の挨拶の例文は、以下の記事をご覧ください。
重ね言葉・死を連想させる言葉はどの宗教でもNG
重ね言葉や死を連想させる言葉は、どの宗教でも控えたほうがいいとされています。
具体的には以下のように言い換えましょう。
【重ね言葉の言い換え例】
・重ね重ね:加えて・深く
・色々:多くの・さらに・もっと
・度々:よく
・わざわざ:あえて
・ときどき:時折
【死を連想させる言葉の言い換え例】
・死ぬ:逝去
・急死:急逝
・生きていた頃:生前
ふだん使っている言葉をうっかり口にしないよう、言い換え言葉を頭に入れておきましょう。
キリスト教の家族葬の喪主挨拶で困ったら葬儀社に相談を
以上、葬儀における喪主挨拶を詳しく紹介しました。
事前に挨拶文を用意しておけば、当日焦って失敗することはなくなります。
はじめての喪主挨拶で心配なことがあれば、事前に葬儀社に確認して段取りを頭に入れておきましょう。
キリスト教式の家族葬を挙げたいなら、当社で喪主挨拶の相談から当日の司会進行までサポートさせていただきます。
もちろん家族葬も承っているので、逝去された方にぴったりなキリスト教式をオーダーメイドで行いたい方は、以下のページをご覧ください。