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葬儀のマナー

家族葬は香典が不要な場合も!相場やマナーを解説

2023.08.27

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「家族葬の香典マナーは一般葬と同じ?」

「家族葬に香典は不要って本当?」

「家族葬で香典を受け取ってしまったけれど、香典返しはどうすべき?」

このように悩んでいる方も多いでしょう。

家族葬では、香典を辞退する方も多いため、事前にご遺族に確認をとってから用意する必要があります。

当記事では、家族葬で香典を辞退する方が多い理由と、香典・香典返しのマナーをキリスト教葬儀社の観点から解説します。

家族葬では香典を辞退する方が多い

家族葬では香典を辞退する方が多い

家族葬を挙げる場合、香典を辞退する方が多いです。

理由としては以下の2点が考えられます。

・家族葬は一般葬より安く挙げられる

・香典返しの負担を軽減したい意図も

詳しく解説します。

家族葬は一般葬より安く挙げられる

家族葬は一般葬より費用が抑えられるため香典が不要と考えられます。

香典は、葬儀費用の一部を参列者が負担する意味合いがあります。

家族葬は100万円以下で挙げられることも多いため、一般葬の平均額200万円と比べると安いです。

香典で葬儀費用を補うほどの出費ではないと考える方は、香典を辞退する傾向にあります。

香典返しの負担を軽減したい意図も

香典返しの負担を考えて辞退するご遺族もいます。

もらった方全員に香典返しを用意するのは、正直かなりの手間がかかります。

香典で費用負担してもらわなければいけないほどの金額ではない場合、香典を受け取らないほうがいいと考えてしまうのです。

家族葬という新しい選択肢を取る方は、形式にとらわれたくないと考える方が多いという見方もできます。

家族葬に参列しない場合は香典を控えるのが基本

家族葬に参列しない場合は香典を控えるのが基本

家族葬に参列しない場合は、香典を送らないのが一般的です。

どうしても弔意を示したいのなら、以下の方法を検討しましょう。

・弔電を受け付けているか確認する

・後日ご自宅に弔問に伺う

それぞれ説明します。

弔電を受け付けているか確認する

家族葬を選択する方は、香典や供花を受け付けていなくても、弔電は受け取る場合が多いです。

弔電なら3,000円程度で、お返しで気を遣わせることなく弔意を表せます。

弔電を送る際は、宗教ごとに気をつけるべき忌み言葉が異なるため注意しましょう。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

マナー違反にならないように家族葬における弔電マナーを確認しておく

後日ご自宅に弔問に伺う

家族葬に招かれなかったものの、どうしても最後のお別れをさせてもらいたい場合は、ご自宅に弔問に伺ってもいいかご遺族に確認しましょう。

ご遺族の都合もあるので、突然押しかけてはいけません。

事前に日時を決め、供物や供花を持参していいか聞いておきましょう。

弔問には葬儀から3日後〜次の法事までの間に伺うのが適切だと言われています。

家族葬と言われたら職場の人はどうすればいい?

家族葬と言われたら職場の人はどうすればいい?

家族葬を挙げると言われた場合の、職場関係者の対応を説明します。

・香典を用意していいか確認する

・供花を受け付けているか確認する

・次回会ったときにお悔やみの言葉を述べる

ここでは逝去した方との関係性が遠い場合を想定しています。

具体的にどうすればいいか、以下で説明します。

香典を用意していいか確認する

家族葬をおこなうと言われたら、まず香典を用意していいか確認しましょう。

ご遺族によっては香典を受け付けていないため、用意すると逆にご迷惑になってしまう可能性があります。

香典を用意する前に、ご遺族の方にひと言しましょう。

用意してもいい場合は、一般葬と同じマナーで香典を包みます。

香典を渡す際のマナーや相場は、後ほど解説します。

供花を受け付けているか確認する

会社から供花を出したほうがいい場合もあるため、供花を送るべきかも確認します。

大抵の場合、香典を辞退する方は供花も辞退される傾向にありますが、念のため確認しましょう。

供花を受け付けている場合は、会社名義もしくは代表名義で供花を手配します。

家族葬の供花の相場については以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

供花の相場を見る

次回会ったときにお悔やみの言葉を述べる

忌引き休暇をとった方が喪が明けて復帰したら、お悔やみの言葉を述べましょう。

お悔やみの言葉は一般的には「この度はご愁傷様です」等の声かけが適切とされています。

しかし、逝去された方の宗教によっては「ご愁傷様」が忌み言葉とされているため、要注意です。

キリスト教徒の方にはお悔やみの言葉ではなく慰めの言葉をかけるのが適切とされているため、特に気をつけましょう。

キリスト教の死生観や挨拶を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

カトリックのお祈りの言葉を知る

家族葬で香典を渡す場合のマナー

家族葬で香典を渡す場合のマナー

家族葬で香典を渡す場合に気をつけるべきことを以下のとおりまとめました。

・香典の相場は関係性によって違う

・宗教によって香典袋のデザインが異なる

・香典袋には宗教にあった記載をする

・手渡す際にひと言添える

詳しくみていきましょう。

香典の相場は関係性によって違う

香典の相場は、逝去された方との関係性や年齢、地域によって異なります。

以下で全国的な相場を一覧形式で紹介します。

 

両親 兄弟姉妹 親族 知人・友人 上司・先輩 部下・後輩
20代 5万円 3万円 1万円 5,000円 5,000円 5,000円
30代 5万円 5万円 1万円 5,000円 5,000円 1万円
40代 10万円 5万円 1万円 5,000円 5,000円 1万円
50代以上 10万円 5万円 1万円 1万円 1万円 1万円

香典をいくら包めばいいか迷ったら参考にしてみてください。

宗教によって香典袋のデザインが異なる

香典袋の選び方にも気をつけましょう。

宗教や宗派を選ばずに使えるものもありますが、特定の宗教をイメージしたものを選んでしまうと不適切になってしまうことがあります。

たとえば、ハスの花のイラストが付いている香典袋は仏教用なので、逝去された方が神道やキリスト教だった場合、適切ではありません。

特に気をつけなければならないのが、キリスト教式に出席するケースです。

キリスト教の香典袋は水引が付いていない、十字架や白いユリの花があしらわれている白色の封筒が一般的です。

需要が少ないため、近所のコンビニや文房具屋で入手できないこともありますが、その場合は真っ白なのし袋で代用しましょう。

香典袋には宗教にあった記載をする

香典袋には宗教ごとに適した記載方法があります。

・仏教:御霊前、御香典

・神式:御神前、御玉串料

・キリスト教(プロテスタント):御花料、献花料

・キリスト教(カトリック): 御花料、御ミサ料

困ったら「御霊前」と書いておけばほとんどの宗教に対応できます。

ただし浄土真宗だけは、逝去された方は霊ではなく仏になるとの死生観から「御仏前」になるので要注意です。

手渡す際にひと言添える

香典を手渡す際は、ひと言添えると丁寧な印象になります。

受付で相手側に表書きの文字が読めるように向きを変え「この度はご愁傷さまです」等、お悔やみの言葉を述べましょう。

大声で長々と話すと、かえってマナー違反になってしまうので要注意です。

ただし、キリスト教の葬儀では、お悔やみの言葉を口にするのは適切ではありません。

代わりに慰めの言葉をかけましょう。

具体的なキリスト教の挨拶や忌み言葉を知りたい方は、次のページを参考にしてみてください。

キリスト教の死生観から挨拶言葉を知る

家族葬では香典返しの代わりに会葬御礼を用意する

家族葬では香典返しの代わりに会葬御礼を用意する

香典を受け付けない家族葬では、香典返しの代わりに会葬御礼を用意します。

会葬御礼とは、通夜や葬儀に足を運んでくださった方に差し上げるお礼の品です。

500〜1,000円程度が相場で、お茶や海苔、商品券等が適しているとされています。

葬儀場から帰る際に荷物にならないよう、できるだけかさばらないものを選ぶといいでしょう。

家族葬で香典を受け取った場合は香典返しを用意する

家族葬で香典を受け取った場合は香典返しを用意する

家族葬で香典を受け取った場合は、一般葬と同じように香典返しを用意しましょう。

香典返しのマナーは次のとおりです。

・香典の3分の1〜半分の品物をお返しする

・香典返しには「消えもの」を用意する

・香典返しのタイミングは四十九日を過ぎてから

1つずつ見ていきましょう。

香典の3分の1〜半分の品物をお返しする

香典返しは香典の3分の1〜半分の品物をお返しするのが基本です。

たとえば、1万円受け取ったら5,000円程度、3万円受け取ったら1万〜1万5,000円程度を目安にお返しの品を選びましょう。

お礼の気持ちがより伝わるよう、挨拶状を添えるのもおすすめです。

挨拶状の具体的な書き方については以下の記事をご参照ください。

香典返しに添える挨拶状の例文を見る

香典返しには「消えもの」を用意する

香典返しには「消えもの」を用意しましょう。

手元に残るものをお渡しすると、辛い記憶を思い起こさせる品になってしまうことが懸念されます。

消えものとは、具体的には以下の品を指します。

・食品

・カタログギフト

・商品券

たとえば食品を送るなら、お祝いごとを連想させる昆布や鯛は避け、できるだけ日持ちするものを選びましょう。

選びきれないときはカタログギフトや商品券を送ります。

香典返しのタイミングは四十九日を過ぎてから

香典返しは四十九日を過ぎてからとされています。

キリスト教式の場合は1ヶ月の葬儀ミサが終わってからです。

ただし、住所を知らない場合は「即日返し」といって、葬儀当日に香典返しをお渡しする場合もあります。

即日返しには上記で説明した香典返しの相場が適用されないため、注意しましょう。

香典返しの詳しいマナーは以下で解説しています。

即日返しの相場や宗教ごとの香典返しのタイミングを知りたい方はご覧ください。

香典返しの詳細なマナーやお礼状の書き方を知る

家族葬の香典マナーは葬儀社に確認すると失敗しない

家族葬の香典マナーは葬儀社に確認すると失敗しない

家族葬の香典マナーについて、キリスト教葬儀社の視点を交えながら詳しく解説してきました。

香典マナーは宗教や宗派によって異なる点が多々あるため、マナー違反を犯したくない方は、事前に葬儀社に確認をとると失敗しにくくなります。

キリスト教式の家族葬に関してサポートが必要な方は、当社にご相談ください。

ご家族らしい家族葬を挙げたい場合も、以下のとおりオーダーメイドで葬儀プランをお作りします。

当社のオーダーメイド家族葬プランに興味がある方は、以下のページも参考にしてみてください。

住み慣れた場所で笑って見送れる葬儀の例を見る

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