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キリスト教葬儀の流れ・所要時間や基本的なマナーを確認
2020.06.19
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キリスト教式の葬儀に参列することになったら
日本では葬儀の多くが仏式で行われます。キリスト教など普段あまり接することのない宗教の葬儀に参列することになったら、いろいろと勝手がわからずに不安に感じるのではないでしょうか。
キリスト教といっても、日本では主にカトリックと聖公会、プロテスタントという3つの宗派に大別されます。
この記事では、カトリックとプロテスタントの葬儀の流れについて解説します。合わせて、キリスト教の葬儀に参列する際の服装や持ち物など、基本的なマナーについても紹介します。キリスト教式の葬儀に参列する際には、ぜひ参考にしてください。
まずは故人の宗派を確認するとよい
カトリックとプロテスタントとでは葬儀の流れが異なります。できれば葬儀に参列する前に、故人がどちらを信仰していたかを知っておきたいところです。
もしわからない場合には、葬儀の案内から推察してみましょう。同じキリスト教でも、カトリックでしか使われない言葉、プロテスタントでしか使われない言葉があります。区別するためのヒントとして、それぞれの宗派で使われるキーワードを紹介します。
カトリックのキーワード
カトリックでは聖職者のことを「神父(または司祭)」、礼拝などの典礼を「ミサ」、神を讃美する歌を「聖歌」といいます。
聖公会など一部宗派を除き、プロテスタントでは洗礼名をつけないため、故人の名前に「洗礼名」が記されていたらカトリックと考えられます。
「聖母マリア」や「聖人」を信仰するのは、カトリックならではの特徴です。
「ロザリオ」もカトリックだと判断できるキーワードです。ロザリオとは仏教でいうところの数珠のようなもので、神に祈るときに用いますが、プロテスタントでは使用しません。
プロテスタントのキーワード
プロテスタントは、ルター派・聖公会・改革派など、複数の教派の総称です。
「聖公会」「セブンスデーアドベンチスト(SDA)」「日本基督教団」「ホーリネス」など他にも多くの宗派が存在します。判断が難しいところですが、日本においては「牧師」「讃美歌」というキーワードでプロテスタントと判断できます。
ちなみに、カトリックの神父になるには独身男性という条件がありますが、牧師にはそのような条件がありません。結婚して家族をもつこともできますし、女性牧師もいらっしゃいます。
カトリックの葬儀
カトリックでは葬儀ミサを行い、故人が神に許されて天国に迎えられるよう祈ります。
葬儀ミサは神父と信徒とで行う典礼のため、告別式とは別に行われます。伝統的な儀式を重んじており、洗礼を受けた信徒の葬儀しか行わないものとされています。
カトリックの葬儀ミサの流れ
<1>入祭の歌 <8>説教
<2>潅水献香 <9>共同祈願
<3>招きの祈り <10>奉納の歌
<4>第一朗読 <11>感謝の賛歌
<5>答唱詩編 <12>主の祈り
<6>アレルヤ唱 <13>平和の賛歌
<7>福音朗読 <14>聖体拝領
カトリックの告別式の流れ
<1>結びの祈り
<2>潅水献香
<3>弔辞・弔電
<4>喪主の挨拶
<5>献花
<6>出棺の前のお花入れ
<7>出棺
下記の記事でカトリックの葬儀について詳しくご紹介しています。ぜひご参考ください。
プロテスタントの葬儀
プロテスタントは伝統を重んじるカトリックと異なり、聖書のみを拠り所とされます。
牧師による「説教」に特に重きをおいており、聖書と故人の略歴を絡めて説教してくださいます。故人の好きだった讃美歌を牧師に伝えておくと、葬儀のプログラムに入れて下さることが多いです。
プロテスタントの葬儀の流れ
<1>開式
<2>聖書朗読・祈祷・説教
<3>弔辞・弔電
<4>祝祷・オルガン演奏
<5>喪主挨拶
<6>献花
献花の仕方
葬儀で故人に花を供えることを「献花」といいます。
キリスト教や無宗教の葬儀でよく行われるもので、カーネーションなど茎の長い生花が用いられることが多く、色も白や淡い色が基本とされていますが、故人が好きだった花を用いることもあります。
献花が案内されたら、遺族から順に一輪ずつ花を受け取ります。花が右側にくるように両手で受け取り、献花台に置くときは花を手前に、棺に納めるときは故人を花で囲むように置いていきます。
花を置いたら、一歩下がって遺影(棺の場合は故人)と遺族に一礼します。
キリスト教の葬儀のマナー
日本におけるキリスト教の葬儀の服装や持ち物などのマナーをご紹介します。
服装
キリスト教の葬儀に参列する際の服装は、基本的には仏式と同じでかまいません。女性は「肌の露出を避けること」と「華美にならないこと」を、男性は「カジュアルな印象にならないこと」を注意しましょう。
以下の記事で髪型やアクセサリーなど装飾品についても詳しくご紹介していますので、ぜひご参考ください。
持ち物
持ち物に関しても、仏式と共通するものが多いですが、御花料(香典)や数珠など、仏式ならではのものもあります。
詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。参列前にご確認頂けるよう、チェックリスト付きでご案内しております。
挨拶
仏式の葬儀が多い日本では、「ご愁傷様」や、「ご冥福をお祈りします」などの言葉がけが一般的ですが、故人がクリスチャンだった場合は注意が必要です。特に、キリスト教の葬儀においてはお悔やみの言葉が存在せず、慰めの言葉が使われます。宗教の違いによる挨拶には注意が必要です。
キリスト教式葬儀の所要時間は?
葬儀の所要時間はおよそ1時間半ほどです。参列者の人数によっては1時間ほどで終わることもあれば、2時間ほどかかることもあります。
仏式の焼香は僧侶の読経の途中から始められますが、キリスト教式では神父・牧師の説教や祈祷の途中から献花が始められることはありません。途中退室や途中献花は慣習としてないため、あらかじめご注意ください。
あらかじめ流れを知ってよい葬儀に
カトリックとプロテスタントでは葬儀の流れが異なります。あらかじめ故人がどちらを信仰していたかを調べ、葬儀の流れを知っておけば、初めてのキリスト教式葬儀でも戸惑うことが少ないのではないでしょうか。 故人との最期のお別れをよりよいものにするために、葬儀の意味や流れ、マナーを把握しておきましょう。