葬儀のマナー
葬儀なし(火葬式)の場合、香典はどうすべき?香典マナーを徹底解説
2023.03.10
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「『葬儀はしない』といわれたけれど、香典の扱いはどうすべき?」
「火葬式でも香典を持参して問題ない?」
「葬儀はできるだけ簡略化し、香典返しも面倒だから辞退したい」
このように悩んでいる方も多いでしょう。
残された方の負担を軽減するため、通夜・告別式を行わず火葬のみという方も増えていますが、その場合に香典はどうすべきか迷ってしまいます。
知り合いが葬儀なしを選択した場合、香典についてもご遺族の意思を尊重しましょう。
当記事では、葬儀をなしにした場合に香典はどうするべきなのか、マナーを解説します。
葬儀をなしにした場合香典はどうするべきなの?
まず、葬儀なしで逝去された方を見送ると決めた場合、香典については選択肢が2つあります。
・丁重にお断りする
・ありがたく受け取って葬儀費用に充てる
基本的に友人や隣近所からの香典は遠慮する方が多いです。
葬儀の案内状に「香典辞退」の旨を書いておけば、受け取らなくても失礼に当たりません。
もし受け取った場合は、香典返しを渡しましょう。
香典返しは香典の3分の1〜半分程度の金額で、タオル・コーヒー・お茶などを選ぶのが一般的です。
葬儀なしで香典を渡すのはどんなとき?
「香典辞退」と事前にいわれていなければ、とりあえず持っていきましょう。
葬儀はしなくても、ご遺族が受け取ってくれる場合があります。
もし断られたら、無理に渡そうとせずに持ち帰りましょう。
香典はあくまでお悔やみの気持ちを示すためのものなので、ご遺族の気持ちを尊重すべきです。
状況に応じて香典を用意すべきかしないべきかは変わってくるので、以下の項目で解説していきます。
香典には葬儀費用の一部を負担する意味がある
香典は葬儀費用の一部を負担する意味合いがあります。
逝去された方が亡くなることを想定して費用を準備していないご遺族も多いため、突然の出費にお困りのこともあるでしょう。
葬式費用の平均費用は200万円ともいわれており、気持ちだけでなく経済的にも辛い状況になりがちです。
参列者が少しずつ香典を渡せば、経済的な負担は多少なりとも軽減されます。
ただし、葬儀を行わない場合、費用は10分の1程度になる場合があるため、香典がなくてもそんなに困りません。
参考:香典の金額・相場
逝去された方との関係性・年齢・地域によって香典の相場は異なります。
香典を持参する際は、以下の表を参考に、適切な金額を包みましょう。
両親 | 兄弟・姉妹 | 親族 | 知人・友人 | 上司・先輩 | 部下・後輩 | |
20代 | 5万円 | 3万円 | 1万円 | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
30代 | 5万円 | 5万円 | 1万円 | 5,000円 | 5,000円 | 1万円 |
40代 | 10万円 | 5万円 | 1万円 | 5,000円 | 5,000円 | 1万円 |
50代以上 | 10万円 | 5万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
香典の金額についてより詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。
葬儀なしになるのは直葬(火葬式)の場合
葬儀なしというのは基本的に直葬(火葬式)で行うということです。
直葬(火葬式)とは、通夜・告別式を行わず火葬のみ行うスタイルで、ご遺族の身体的・経済的な負担を軽減できるとして近年支持されつつあります。
費用が安めで、参列者が葬儀代の一部を負担する意味のある香典を、ご遺族が受け取らなくても経済的に問題ない場合が多いです。
直葬を選択する方の中には、香典をもらって香典返しをすることを負担に感じる方もいるため、基本は香典辞退があるかもしれないと考えましょう。
参考:直葬(火葬式)の費用相場
直葬(火葬式)は20~30万円が相場です。
・葬儀社に支払う費用→約10万円
・火葬場(公営)に支払う費用→約数千円~5万円
・火葬場(民営)に支払う費用→約5~15万円
公営の火葬場を利用すれば20万円以内に収まります。
さらに、市民であれば火葬料が無料の自治体もあるので要チェックです。
訃報連絡があってすぐに弔問する場合には香典は不要
訃報を受けてすぐに弔問する場合は、香典は不要です。
ご遺族が葬儀前に弔問してほしいと考えているようであれば、服装も普段着で問題ないので、一刻も早く駆けつけましょう。
気を回して供花や供物を用意するのもいいですが、逝去された方と親しかった方がすぐに駆けつけてくれることが一番ありがたいことです。
駆けつけた際、ご遺族から逝去された方との対面をすすめられたら、断らないのが一般的です。
葬儀なしの際に香典を渡すマナー
葬儀なしの場合でも、香典を渡す際のマナーは、一般的な葬儀と基本的には同じです。
ただし、香典を辞退したいご遺族もいるので、その点は注意しましょう。
・香典辞退があるかを必ず確認する
・手渡しの際にはお悔やみの言葉を伝える
・香典辞退の旨の記載がなかった場合にも準備をしておく
・香典袋には宗教にあった記載をする
具体的に見ていきます。
香典辞退があるかを必ず確認する
直葬(火葬式)をおこなう方は、香典を辞退される方が多いです。
なぜなら、多額の葬儀費用がかかるわけでもなく、香典返しを用意する手間の方が負担になると考える方がいるからです。
もちろん、直葬を選択した方が皆そのような考えではないため、香典を受け取る方もいます。
参列前に香典を受け取ってもらえるか確認しておくと、葬儀当日に用意した香典を受け取ってもらえなかったという事態にならないでしょう。
手渡しの際にはお悔やみの言葉を伝える
香典を手渡す際は、香典袋を袱紗から取り出して両手でしっかりと渡しながら、お悔やみの言葉を述べましょう。
悲しみに沈む遺族を思いやる気持ちを忘れないようにすることが何より大切です。
もしご遺族が参列者対応で忙しそうだったり、憔悴しきっていたりするようなら「大変でしたね」と一言だけ添えて、さっと渡すのが無難です。
香典辞退の旨の記載がなかった場合にも準備をしておく
葬儀の案内状に「香典辞退」の旨の記載がなかった場合は、念のため香典を準備をしておきます。
渡して遠慮される可能性はありますが、他の参列者が持参している中、香典を持っていなくて慌てるよりはいいでしょう。
事前に香典について聞きそびれた場合は、手間になるとしても香典を持っていきましょう。
香典袋には宗教にあった記載をする
香典を用意する際には、逝去された方の宗教に配慮して香典袋を用意しましょう。
困ったら「御霊前」と書いておくのがおすすめです。
たとえば、宗教ごとに以下のような記載になります。
・仏教:御霊前、御香典
・神式:御神前、御玉串料
・キリスト教(プロテスタント):御花料、献花料
・キリスト教(カトリック): 御花料、御ミサ料
ただし、仏教の中でも浄土真宗だけは「御仏前」になる点が要注意です。
浄土真宗では、逝去された方は霊ではなく仏になるとの思想から「御霊前」を使用しません。
葬儀なしの火葬式に香典が間に合わなかった際のマナー
直葬(火葬式)に香典が間に合わず、後日渡すことになってしまう場合もあるでしょう。
やむを得ない事情があって葬儀に参列できない方もいるはずです。
どうしても香典を渡したい方は、ご遺族に連絡して家に弔問する際に渡しましょう。
事前に確認して香典を遠慮されるようであれば、代わりに供物や供花を用意して御霊前に供えるだけでも弔意を示すには十分です。
葬儀なし(火葬式)にかかわる香典以外のマナー
ここまで香典に関するマナーを見てきましたが、香典以外のマナーも知っておきましょう。
訃報を受けたら気をつけるべきことは、次のとおりです。
・服装はまずご遺族に確認する
・家族葬になる可能性もあるため内密にしておく
・直葬の連絡がなくてもご遺族に何も言わない
・宗教によってマナーが異なることに注意する
ひとつずつ解説します。
服装はまずご遺族に確認する
逝去された方の宗教によって服装マナーが違う恐れがあるため、できれば参列前にご遺族に確認しておきましょう。
光沢のない黒の喪服なら問題ないはずですが、もしかしたら宗派によって違いがあるかもしれません。
たとえば、キリスト教式の喪服といわれても、どんな服装で行けばいいか思い浮かばない方が多いでしょう。
不安な点がある場合は、葬儀に参列する前に、ご遺族に宗教や服装マナーについて確認することをおすすめします。
家族葬になる可能性もあるため内密にしておく
家族葬になる可能性があるため、訃報を受けても内密にしておきましょう。
ご遺族の意向で少人数の家族葬になり、身内以外は呼ばれない場合があります。
特に、近年は感染症対策のため、ひっそりと葬儀を済ませる方が多くなっています。
逝去された方の共通の知り合いに驚きを共有したくなったとしても、葬儀に呼ばれない可能性があるため、内密にするのが無難です。
直葬の連絡がなくてもご遺族に何もいわない
直葬の連絡がなく、火葬後に亡くなったことが判明しても、ご遺族を責めないようにしましょう。
何らかの事情で内密に葬儀を済ませたいと考えたのかもしれません。
最後に逝去された方に会えなかった悲しさもあるかもしれませんが、ご遺族にはつとめて冷静に対応するのがマナーです。
ご遺族の許可を得られたなら、後日香典や供物を持参して弔問するのもいいでしょう。
宗教によってマナーが異なることに注意する
宗教によって葬儀のマナーが異なる点も要注意です。
馴染みのない宗教の葬儀に呼ばれた際は、必ず事前に調べてから参列しましょう。
たとえば、キリスト教の葬儀では、お悔やみの言葉の代わりに慰めの言葉をご遺族にかけます。
キリスト教の生死観を知らないと、うっかり仏教の言葉を使ってしまいかねないため、予習が必要です。
もし、キリスト教の葬儀に参加する予定がある方は、次の記事を見てみてください。
葬儀なし(火葬式)を香典辞退でおこなう理由は?
葬儀なし(火葬式)を香典辞退でおこなう主な理由は、以下の2点でしょう。
・香典で葬儀費用をまかなうほど予算がない
・香典返しの手間を考えると、受け取らないほうがいい
近年は葬儀なしを選択する方も増加傾向にあるため、大々的な葬儀を行わず、香典を辞退する方も珍しくありません。
逝去された方やご遺族にとって、納得のいく形で葬儀を行いましょう。
なお、当社では費用を抑えた家族葬をオーダーメイドで執りおこなうことも可能です。
キリスト教の葬儀に精通したプロを必要とするなら、ぜひご相談ください。