葬儀のマナー
家族葬に行くべきか
2023.06.02
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「知人から家族葬の案内が来たけれど、参列していいか迷う」
「家族ではないが、家族葬に行ってもいい?」
このように悩んでいる方も多いでしょう。
「家族葬」という言葉には、家族しか参列してはいけないイメージがあるので、家族ではない自分が行ってもいいものかと考えてしまうのも無理はありません。
たしかに、家族葬は本来親族のみ集めて行う形式ですが、親しい友人・知人を呼ぶケースも多々あります。
当記事では、家族葬の案内が来た場合には行くべきなのか問題や行けない場合の対処法、参列するときのマナーまで解説します。
家族葬の案内が来た場合には行くべきなのか?
葬儀の詳細な案内が届いた場合は行くべきでしょう。
家族葬は本来3〜4親等までの親族が出席するものですが、友人・知人も呼ばれる場合があります。
家族葬だからといって、必ずしも親族のみが呼ばれるとは限らない点に注意しましょう。
逆に、家族葬で行う旨の記載があって、日程や会場等の案内が届かない場合は参列を控えます。
具体的に説明します。
家族葬は本来3〜4親等までが前提になる
家族葬は本来3〜4親等までが出席することが一応の前提になります。
近所の方や仕事の関係者をたくさん招いて行う一般葬と違い、家族葬はその名のとおり、家族のみでこぢんまりと執り行うものだからです。
近年は感染症対策が重視されたこともあり、約半数の方が家族葬を選択しています。
家族のみで見送りたいというご遺族の意思を尊重し、近親者以外は無理に押しかけないようにしましょう。
逝去された方の意向で友人・知人が呼ばれる場合もある
逝去された方やご遺族の意向で親しい友人・知人が呼ばれる場合もあります。
家族葬に明確な定義はなく、最後のお別れに立ち会ってほしい方を呼ぶのが一般的になっています。
たとえば、逝去された方の幼馴染や最後までよく遊んでいた方は、親戚より親しい関係性だったため葬儀に参列してほしいと考える方が多いです。
家族葬=家族しか出席できないもの、ではない点に注意しましょう。
これは、仏教式でもキリスト教式でも一緒です。
案内が出された場合には参列するのがマナー
親族ではなくても、葬儀の案内が届いた場合は参列するのがマナーです。
葬儀の案内か、ただの訃報かは、葬儀の詳細が記されているかで判断しましょう。
どうしてもわからない場合は、ご遺族の方に連絡して参列してもいいか確認します。
案内状が届いたものの、どうしても都合がつかず行けないときの対処法は、次の項目で解説します。
家族葬の案内が来ても行けない場合の対処法
家族葬の案内が来たけれど、どうしても行けない場合の対処法を3ステップでお伝えします。
1.まずは連絡して詫びる
2.1週間後くらいに喪服を来て弔問する
3.弔問先でも参列できなかったことを詫びる
順番に見ていきましょう。
対処法①まずは連絡して詫びる
家族葬の案内が届いたけれど、どうしても事情があって葬儀に参列できない場合は、速やかに喪主に連絡してお詫びしましょう。
参列できないやむを得ない事情があることを丁寧に説明すればきっとわかってもらえます。
たとえば、病気で行けないといえば、さすがに参列できなくても悪く思われることはないでしょう。
ただし、行けないからといって無断欠席すると印象が悪くなり、今後の関係性にも影響してしまいます。
必ず一報を入れ、行けなくて残念に思っていることを伝えましょう。
対処法②1週間後くらいに喪服を来て弔問する
葬儀の1週間後くらいを目安に、喪服を着て弔問します。
弔問してほしくない方も稀にいらっしゃるため、事前に許可を得てから自宅に訪問しましょう。
香典(キリスト教における御花料)や供花は、ご遺族の方が受け取ってくれる場合のみ準備しても大丈夫です。
なお、1週間後の弔問さえも難しい方は、お悔やみの手紙を書いて送りましょう。
お悔やみや参列したかった気持ちが伝われば、弔問できなくても問題ありません。
対処法③弔問先でも参列できなかったことを詫びる
弔問に訪れたら、ご遺族の方に参列できなかったことをひと言お詫びしましょう。
そのひと言でご遺族側の心象が変わります。
弔問できない場合は、手紙で葬儀に伺えなかったことを申し訳なく思っている旨を伝えます。
家族葬に招かれるということは、ご遺族としてはかなり近い関係性と思われているはずなので、最後まで礼を尽くしましょう。
家族葬の案内が来ても行けない場合、やってはいけないこと
家族葬に参加できない場合、やってはいけないことは以下のとおりです。
・ご遺族の意向を確認せずに供花を渡す
・むやみに家族葬を言いふらしてしまう
やってはいけない理由を具体的に解説します。
ご遺族の意向を確認せずに供花を渡す
葬儀に参列できないので、せめて供花を送ろうと考える方もいますが、手配する前にいったんご遺族に確認しましょう。
というのも、家族葬の場合、会場や教会のスペースの問題で供花を辞退する方もいるからです。
たとえば、火葬式に近い小さめの規模の葬儀を行う場合は供花を置けないので、急に送られてきてもご遺族が困ってしまうでしょう。
お悔やみの気持ちを伝えたくて用意したのに逆に困らせては、送る側としても本意ではないはずです。
このような事態を防ぐために、供花を用意していいか事前にご遺族に確認してから用意しましょう。
むやみに家族葬を言いふらしてしまう
家族葬で行うと聞いたら、葬儀の話をむやみに知人に言いふらさないようにしましょう。
家族葬ということは、親しい方にしかまだ訃報を伝えていない可能性が高く、葬儀の詳細も限られた人しか知りません。
ご遺族が最後に一緒にお見送りしたい方だけに声をかけて執り行うのが家族葬です。
その意図を汲まずに葬儀の詳細を別の人に話したら、伝え聞いた人が呼ばれていないのに参列して、ご遺族を困惑させてしまう可能性があります。
葬儀の案内が来たからといって、共通の知人にむやみに話して回るのはやめましょう。
家族葬に行くべきと判断した際に気をつけるマナー
家族葬に行く際は、以下のマナーに気をつけましょう。
・服装
・あいさつ
・香典袋
特にあいさつは宗教によって使用して良い言葉が違うため、うっかり忌み言葉を発してしまわないよう注意が必要です。
それぞれ見ていきましょう。
服装
家族葬であっても服装のマナーは一般葬と変わりません。
宗教ごとの服装マナーの違いが多少あるくらいです。
男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルと呼ばれる喪服で参加しましょう。
子供が参列する場合は、制服があれば制服を、なければ白や黒でおとなしめのコーディネートを心がけます。
家族葬における具体的な服装マナーを知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。
あいさつ
葬儀の際のあいさつは宗教によって異なります。
「この度はご愁傷様です」という仏教式の定番文句がどこでも使えるわけではないので注意しましょう。
宗教によって死生観が異なるため、仏教式でよく使う言葉がキリスト教式では忌み言葉とされている場合があります。
具体的にどのような声かけをすべきか、宗教別に解説します。
キリスト教
キリスト教式では、お悔やみの言葉を口にしてはいけません。
キリスト教の死生観では「死」は悲しむべきものではなく、むしろ喜ばしいことなのです。
逝去された方は神の祝福を受けて天に召された、という考え方なので、お悔やみの言葉ではなく慰めの言葉をご遺族にかけましょう。
「○○さま(逝去された方)が安らかに眠られますようお祈りいたします」といえば問題ありません。
仏教
仏教では遺族に対して「この度は心よりお悔やみ申し上げます」のようなお悔やみの言葉をかけます。
「御愁傷様」等の口頭でしか使えないあいさつもあるため、使い方を間違えないようにしましょう。
「お悔やみ申し上げます」なら口頭でも文書でも使用できるので、比較的無難な言い回しといえます。
神道
神道では「御霊のご平安をお祈りいたします」といったお悔やみの言葉をかけます。
仏教式で使う「成仏してください」「冥福をお祈りします」といったあいさつは使用できません。
なぜなら、神道の死生観では逝去された方は仏ではなく守護神になると考えられているからです。
自然の万物に八百万の神が宿るという宗教観に基づいた言葉遣いになる点に気をつけましょう。
香典袋
香典袋は「結び切り」の水引を用いるのがマナーです。
これには、二度と悲しいことが繰り返されることがないように、との願いが込められています。
表書きは「御霊前」「御香典」と記載します。
なお、キリスト教の場合は、十字架や百合の花のデザインが書いてある御花料袋がいいでしょう。
仏教や神道と同じように無地のものを使用しても良いですが、蓮の花があしらわれている袋だけはマナー違反となってしまうため要注意です。
御花料袋の記載は「御花料」「献花料」となります。
宗教・宗派によって若干マナーが異なるため、心配な方は以下の記事を見て香典を用意しましょう。
家族葬に行くべきか迷った際は案内状が来ているかで判断する
家族葬に行くべきか迷ったら、葬儀の案内状が手元に届いているかで判断しましょう。
詳細な日時・会場・タイムスケジュールが記されていたら、参列すべきです。
逆に、「葬儀は近親者のみで執り行います」と書いてあって葬儀の詳細がわからない場合は、ただの訃報である可能性が高いです。
その場合は、葬儀に参列せず、後日弔問させてもらいましょう。
なお、行きつけの教会はないけれど家族葬をキリスト教式であげたい方は、ぜひ当社にお任せください。
キリスト教の葬儀社として30年以上培ってきた実績を活かし、ご希望に沿った家族葬をご用意します。