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葬儀のマナー

家族葬でも香典返しは必要!香典を受け付けない葬儀のマナーも解説 

2023.07.02

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「家族葬の場合、香典返しは必要?」

「そもそも家族葬に香典は要るのか?」

「家族葬は香典を辞退しても良いの?」

このように悩んでいる方もいるかもしれません。

結論からいうと、香典を受け取ったら香典返しは必要です。

しかし、家族葬は香典辞退するのが一般的で、その場合は会葬御礼のみ用意します。

当記事では、家族葬における香典マナーを詳しく解説します。

宗教ごとに気をつけるべき香典を送るタイミングや、香典返しにふさわしい品、お礼状の書き方までお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

家族葬は香典返しの手間を考えて香典辞退するのが一般的

家族葬は香典返しの手間を考えて香典辞退するのが一般的

家族葬を選択する方は、香典返しの手間を考えて香典をはじめから辞退する方が多いです。

そもそも香典は、葬儀費用の負担を分担して軽減する意味合いがあるため、費用が抑えられる家族葬では必要ないとも考えられます。

四十九日以降に香典返しを手配する手間を考慮して、家族葬ではあらかじめ案内状に香典を辞退する旨を明記することが一般的です。

ただし、香典を辞退しても持参してくださる方が稀にいるため、その場合は受け取り、後日香典返しを用意しましょう。

香典を受け付けない家族葬では香典返しの代わりに会葬御礼を用意する

香典を受け付けない家族葬では香典返しの代わりに会葬御礼を用意する

香典を受け付けない家族葬では、香典返しの代わりに会葬御礼を用意します。

「会葬御礼」が耳慣れないと感じる方のために、以下のとおり解説します。

・会葬御礼とは

・会葬御礼の相場と定番品

それぞれについて詳しく説明します。

会葬御礼とは

会葬御礼は、通夜や葬儀に足を運んでくださった参列者に差し上げるお礼の品です。

香典の有無に関わらず、全員に同じものを用意します。

葬儀会場で参列者の方に、お清めの塩と共に手渡しするのが一般的です。

香典返しとは別物なので、香典をいただいたら、後日香典返しを用意しましょう。

会葬御礼の品の相場は500〜1,000円程度

会葬御礼はお気持ち程度の品なので、500〜1,000円程度が相場とされています。

具体的には以下のようなものが適しています。

・コーヒー

・お茶

・ハンカチ

・海苔

・図書カード

・商品券

荷物にならないよう、かさばらないものを選びましょう。

家族葬でも香典を受け取ったら香典返しする

家族葬でも香典を受け取ったら香典返しする

家族葬でも一般葬でも、香典を受け取ったら香典返しを用意しましょう。

気をつけるべき香典返しのマナーは以下のとおりです。

・香典の3分の1〜半分の品物をお返しする

・挨拶状をつける

・香典返しには「消えもの」を用意する

順番に説明します。

香典の3分の1〜半分の品物をお返しする

香典返しの相場は、だいたい3分の1〜半分の金額が基本です。

家族葬も一般葬も同じです。

たとえば以下のように考えます。

・1万円の香典→3,000〜5,000円の品

・3万円の香典→1万〜1万5,000円の品

ふさわしいお返しの品については、後ほど説明します。

挨拶状をつける【例文あり】

郵送で香典返しを送る際は、挨拶状をつけることがマナーとされています。

ただし即日返し等、手渡しで渡す場合は挨拶状は不要です。

直接ご挨拶できないときに、代わりに添えるものと覚えておきましょう。

香典返しの挨拶状は、たとえば以下のように作成します。

【例】

拝啓

母 ◯◯ 儀 葬儀に際しましては

ご丁寧なお心遣いを賜りましたこと御礼申し上げます

お陰をもちまして五月十日に四十九日忌(七七日忌)法要を

滞り無く執り行う事ができました

故人の生前中に賜りました

ひとかたならぬご厚誼にあらためて心より感謝御礼申し上げます

つきましては心ばかりではございますが

供養のしるしのお品をお送りいたしますので

ご受納くださいますようお願い申し上げます

まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます

敬具

令和◯年◯月◯日

喪主 ◯◯

【ポイント】

・句読点は使わない

・季節の挨拶はなし

・忌み言葉を避ける

以上のポイントに気をつけて挨拶状を用意しましょう。

香典返しには「消えもの」を用意する

香典返しには「消えもの」を用意するのがマナーです。

葬式は決しておめでたいことではないため、極力記憶に残さないよう配慮して品物を選ぶことになっています。

消えものとは、具体的には以下のような品を指します。

・食品

・カタログギフト

・商品券

後々まで手元に残らない品を選びましょう。

もう少し詳しく解説します。

食品

香典返しには、日持ちする食品がよく選ばれます。

具体的には以下の品物が好まれます。

・お茶やコーヒー等の飲み物

・焼き物のお菓子

・海苔セット

・醤油や食用油等の調味料

・贈り物用の米

ただし、昆布や鰹節等、おめでたいシーンで食べるものは避けましょう。

カタログギフト

食品では金額が控えめ過ぎて予算に達しないときは、カタログギフトの活用がおすすめです。

各個人に合わせた品物を考えたくない方にも、カタログギフトは重宝されます。

カタログギフトは選択肢が豊富なので、選ぶ楽しさも提供できます。

香典を多めに受け取ってしまって困っている方は、カタログギフトを検討してみましょう。

商品券

カタログギフトより選択肢が広がる商品券も、近年人気のある香典返しです。

特に若い世代は、カタログギフトより商品券のほうが、実用的で嬉しいと感じる人が多い印象です。

金額がはっきりわかってしまうため、目上の方には眉をひそめられてしまうかもしれませんが、実用性を重視する方には喜ばれる贈り物です。

商品券だけではそっけないと感じる場合は、手書きの挨拶状や他の品物を添える方法も考えましょう。

家族葬の香典返しのタイミング

家族葬の香典返しのタイミング

家族葬の香典返しのタイミングは、喪が明けてからとされています。

逝去された方の宗教によっては、30日や50日等、忌明けのタイミングが異なる点に注意しましょう。

住所を聞けない等の事情がある場合は即日返しも可能です。

詳しく解説します。

一般的には四十九日が過ぎてから

香典返しのタイミングは、喪が明けてからです。

日本では仏教式で行うことが多いため、一般的には四十九日が過ぎてからお返しします。

喪が明けるタイミングは以下のとおり、宗教によって異なります。

・仏教式:四十九日が過ぎてから1ヶ月以内を目処に

・神式:五十日祭から1ヶ月以内を目処に

・キリスト教式:30日目の追悼ミサや記念式を過ぎてから

現代では即日返しも一般的になってきているため、必ずしも上記のルールに従わなければならないとは限りません。

住所を聞けない場合は即日返し

最近では個人情報保護の観点から、気軽に住所を聞けないことが増えたため「即日返し」といって当日に香典返しを渡す場合もあります。

即日返しは2,000〜3,000円程度の品物を用意することが多いです。

また即日返しには、本来の香典返しのマナーである半返し等が適用されません。

ただし、2万円以上の香典を受け取ってしまったら、後日改めて香典返しを用意する必要があります。

家族葬の香典返しが不要といわれたらお礼状を書く

家族葬の香典返しが不要といわれたらお礼状を書く

香典をいただいた方から香典返しを辞退されることがあるので、その場合はお礼状を書きましょう。

さすがに何も返さないのは、マナーが悪い印象になってしまいます。

ここでは、具体的なお礼状の書き方を紹介します。

家族葬の香典返しのお礼状の書き方【例文あり】

家族葬の香典返しの品物を用意しない場合の、お礼状の書き方の一例です。

【例】

拝啓

父 ◯◯ 儀 葬儀に際しましてご多忙の中にもかかわらず

ご会葬を賜り かつ丁重なるご厚志を賜り心より厚くお礼申し上げます

おかげをもちまして四月二十二日に四十九日の法要を滞りなく相営みました

生前のご厚情に感謝申し上げますとともに

今後も変わらぬご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます

本来であれば直接御礼申し上げるべきとは存じますが

失礼ながら書中をもってご挨拶申し上げます

敬具

令和◯年◯月◯日

喪主 ◯◯

【ポイント】

・句読点は使わない

・季節の挨拶はなし

・忌み言葉を避ける

直接お礼をいえない場合は、以上のポイントに留意してお礼状を書きましょう。

会社名義で香典をもらった場合、家族葬の香典返しは不要

会社名義で香典をもらった場合、家族葬の香典返しは不要

会社名義で香典を受け取った場合は、香典返しを用意する必要はありません。

勤め先の場合は福利厚生費、取引先の場合は交際費として経費計上されています。

社名ではなく社長名義で香典を受け取った場合も、香典返しを辞退されることがあるので、後日確認してみましょう。

香典返しの代わりに、次回顔を合わせる際にお礼の言葉を述べ、お菓子を手渡せば感謝の気持ちを伝えられます。

勤め先なら、忌引き明けの出社日に、数日間会社を休ませてもらったこと、香典をいただいたことに対して朝一番にお礼をいいにいきましょう。

キリスト教の家族葬で香典返しに当たる習慣はない

キリスト教の家族葬で香典返しに当たる習慣はない

キリスト教の家族葬には、香典返しに当たる習慣はありません。

しかし、日本では香典返しの文化が根付いているため、キリスト教の葬儀であっても「御花料」を受け取ったら香典返しを用意するのが一般的です。

30日目の追悼ミサや記念式を終えたら、3分の1〜半分の金額の品物をお返ししましょう。

品物の選び方や金額については、上記の日本のマナーに則って考えれば問題ありません。

キリスト教の香典返しについて、もう少し詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

カトリックとプロテスタントにわけて丁寧に解説しています。

キリスト教の香典返しのマナーを知る

家族葬で香典を受け取る必要はない

家族葬で香典を受け取る必要はない

家族葬を行う場合は、香典辞退するのが一般的です。

香典を受け取らない選択をしたからといってマナー違反と思われる心配はありません。

しかし、家族葬に馴染みのない世代の方が、辞退したのに香典を用意してしまう場合があります。

関係性によっては、香典辞退を表明していることをお伝えして受け取らないこともできますが、受け取るほうが無難な場合もあります。

ケースバイケースで柔軟に対応しましょう。

なお、当社はキリスト教の葬儀のプロなので、困ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

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