葬儀のマナー
身内だけで行う家族葬の服装はカジュアルで大丈夫?
2023.04.27
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「身内だけでやる家族葬ならいつもの喪服じゃなくても大丈夫?」
「身内だけだから多少気の抜けた格好でも許されるでしょう」
このように考えている方も多いでしょう。
結論からいうと、身内だけの家族葬とはいえ、服装マナーは一般葬と変わりません。
当記事では、仏教式の家族葬の服装マナーを細かく解説しつつ、神道式やキリスト教式についても触れていきます。
家族葬の服装は身内だけならカジュアルで大丈夫?
喪服の格式は次の3種類あります。
・正喪服
・準喪服
・略喪服
家族葬は準喪服で参加するのが一般的です。
喪主であっても準喪服で参列するケースが増えています。
身内しか参列しないからといって、カジュアルな服装でいいわけではない点に注意しましょう。
主催者にふさわしい正喪服
喪主等、葬儀を主催する方は基本的に正喪服を着用します。
仏教式の正喪服とは、以下のものを指します。
・男性:黒の紋付袴やモーニングコート
・女性:黒の家紋入りの和装やブラックフォーマル
喪主は他の参列者より少し格式高い装いをすることがマナーをされています。
ただし、身内のみの家族葬では、喪主も準喪服で参加する場合もあります。
また、家族葬に和装で参列する方はほとんどいません。
迷ったら洋装で出席することをおすすめします。
一般的な参列者が着る準喪服
一般的な参列者は準喪服で葬儀に臨みます。
準喪服とは次のような装いを指します。
・男性:光沢のないブラックスーツ
・女性:ブラックフォーマル
ふさわしい服装がわからず迷ってしまう場合は、礼服売り場に置かれている喪服を選べばスタンダードな準喪服が手に入るので、どのシーンで着用しても失礼に当たりません。
通夜や葬儀の服装選びで迷ったら、一般的に販売されている喪服を着用しましょう。
取り急ぎ駆けつける際は略喪服
訃報を受けて取り急ぎ病院や安置所に向かう際は、略喪服で問題ありません。
略喪服とは、派手すぎない服を指します。
具体的には以下のとおりです。
・男性:光沢のない服。ビジネススーツも可
・女性:無地か目立たない柄の服。パンツスーツも可
色は男女共に黒色や紺色、灰色が適しているとされています。
急いで駆けつけることを優先するため、葬儀に参列するときよりも服装を気にする必要はありませんが、せめて派手目なアクセサリーは外していきましょう。
【男性の場合】身内だけで行う家族葬の服装
身内だけで行う家族葬では、男性はブラックスーツを着用しましょう。
普段仕事で着用しているスーツではなく、冠婚葬祭用の服を用意するのが一般的です。
「ビジネススーツならたくさん持っているからこれでいい」と考えていると、いざ参列したときに場違いに見えてしまう可能性があります。
家族葬に参列する際の服装に関する具体的な注意点は次のとおりです。
男性の準喪服
日に当たっても透けない深い黒色のブラックスーツを着用します。
リクルートスーツやビジネススーツは、ブラックスーツとは別物なので注意しましょう。
黒色であっても、素材によっては葬儀に適していない場合があります。
シャツだけ白色で、他のアイテムはネクタイから革靴まで光沢のない黒で統一します。
夏場は暑いので薄着になりたいと考えてしまいますが、葬儀では肌の露出を控えるのがマナーなので、ジャケットの下のシャツを半袖にする程度にしておきましょう。
コートは葬儀や告別式に参列する前に脱いで預けることが多いので、派手すぎなければあまり気にしなくて大丈夫です。
マナー的にNGな服装
家族葬に出席する際に男性が気をつけるべき服装マナーは次のとおりです。
・光り物は極力避けましょう
・光沢や柄のあるスーツは平服に分類されるので、失礼に当たる可能性があります
・ネクタイピンは基本的に身につけません
・金具がついている靴は好ましくないです
・黒で光沢がないものでも、殺生を連想させるヘビ革やワニ革、スエードは避けます
ツヤツヤしたものは避けると覚えておけば、判断に困ることはほどんどないでしょう。
【女性の場合】身内だけで行う家族葬の服装
身内だけで行う家族葬の服装は準喪服が基本なので、女性はブラックフォーマルを着用します。
仕事で着用している黒の上下のスーツを着用したいと考える方もいるかもしれませんが、素材によっては葬儀の場にそぐわない服装になってしまうので要注意です。
ただし、次の服装の条件を満たしていれば冠婚葬祭用ではない手持ちの服で代用することも可能です。
女性の準喪服
女性の準喪服はアンサンブル+ワンピースのブラックフォーマルが一般的です。
ブラックフォーマルとは、光沢がなく透けない素材の黒色の喪服です。
スカート丈はひざ下で、足元は黒色のストッキングを着用します。
パンプスは3〜5cmヒールの靴で、金具がついていない、デザイン性の高くないものを履きましょう。
なお、女性の場合は葬儀中にジャケットを着用していなくてもマナー違反になりません。
アクセサリーはパールのみ
アクセサリーは基本的につけませんが、例外として一連の白の真珠のみ許容されています。
二連のものは「不幸が重なる」という意味があるため避けましょう。
真珠は涙の象徴とされ、エリザベス女王が国葬で身につけたことをきっかけに、葬儀で身につける文化が生まれました。
また、指輪は結婚指輪のみ身につけても良いとされています。
マナー的にNGな服装
身内のみの葬儀で女性が気をつけるべき点は以下のとおりです。
・光沢や柄のある服はNG
・レースストッキングは黒でもマナー違反です
・胸元が大きく開いている服やノースリーブは肌の露出範囲が大きすぎるため絶対に避けましょう
・革や毛皮を使用しているものは殺生を連想しやすくなるため、眉をひそめられてしまう恐れがあります
・指先にネイルアートを施している場合は、ベージュやピンクのマニキュアを上から塗るか、レース手袋を着用して隠します
葬儀に参列する際は、おしゃれよりマナーを優先しましょう。
【子供の場合】身内だけで行う家族葬の服装
制服がある学校に通っている子は制服で出席するのがマナーです。
制服がない子は白色もしくは黒色でシンプルにまとめましょう。
大人ほど気にすべきポイントはありませんが、やはりカジュアルすぎる服装は場の雰囲気に適していません。
どのような服装がふさわしいか、具体的に見ていきましょう。
中学生・高校生は制服
学生は制服が正式な礼服に当たるため、葬儀に参列する際も着用できます。
仮に、ベージュのジャケットや赤いボトムスの制服でも、制服であれば問題なく使えます。
制服がない学校に通っている場合は、白と黒の普段着を組み合わせてモノトーンのコーディネートで出席しましょう。
なお、スニーカーはふさわしくないと考える方もいるため、着用したいなら事前に主催者に確認しておきましょう。
未就学児の服装は黒か白で
「乳幼児はそもそも葬儀に連れてこないのがマナー」という方もいますが、諸事情により連れて行かざるを得ない場合もあります。
乳幼児を連れていく場合は、極力黒か白、なければ白っぽく見える淡い色のベビー服を着せましょう。
3歳くらいになると子供用のフォーマルウェアが販売されているため、用意できるならそれが一番です。
ただし、一度しか着用しないかもしれない子供服を用意することに抵抗があるなら、黒や白の服を組み合わせ、できるだけフォーマルな場に馴染むコーディネートで参列します。
NGな服装
家族葬に参列するお子さんの服装を考える際には、親御様は以下のポイントに気をつけましょう。
・キャラクターが大きくプリントされているアイテムは葬儀の場にふさわしくありません
・靴下は、レースや刺繍がついていないものを。くるぶしまでのショート丈はNG
・スニーカーは主催者と要相談です
・サテンやエナメルなど光沢のある素材は避けます
・汚れていたり、くたびれていたりするものはマナー的に良くないです
お子さんの好みではなく、フォーマルな場に合わせることを意識した服装選びを心がけましょう。
身内だけで行う家族葬の服装マナーは宗教によっても違う
家族葬にふさわしい服装は、宗教によっても少し異なります。
たとえば、神道式やキリスト教式では数珠は用いません。
ここまで解説してきた仏教式のマナーがすべて通用するわけではないことに注意しましょう。
神道式では数珠を持参しない
神道式に数珠を持ち込むのはマナー違反です。
神道において「死」は穢れであると考えられていて、数珠を持ち込むことは神の領域に汚れを持ち込むこととされています。
神道式の葬儀に参列する際は、数珠を持っていくのはやめましょう。
その他の服装マナーについては仏教式と同じで問題ありません。
カトリック信者の女性は帽子や手袋を着用する場合も
親族のカトリック信者の女性がキリスト教式に参列する場合、トークハットと呼ばれる帽子を着用します。
トークハットは黒色のつばのない小ぶりな帽子で、神への貞節を表すとされているアイテムです。
肌の露出面積を極力減らすため、ベールや手袋を着用する場合もあります。
ただし、一般参列者が身につけるのはマナー違反なので、キリスト教式に招かれた場合でも仏教式と同じ服装で参列して大丈夫です。
キリスト教式の葬儀がはじめてで心配になっている方は、次の記事も参考にしてみてください。
身内だけで家族葬を行う場合の服装は準喪服
身内だけで家族葬を行うといっても、基本的なマナーは一般葬と変わらないので、準喪服を着用しましょう。
身内しかいないからといって、ジャケットを省いたりおしゃれな着こなしで参列したりするのは、葬儀の雰囲気にふさわしくありません。
基本的な服装マナーを守りつつ、どうしてもスニーカーを着用したい等、服装選びで迷ってしまう場面があれば、喪主や年配の方に相談して決めましょう。
なお、キリスト教式の葬儀を検討している方は当社にご相談ください。
日本ではキリスト教式のマナーがあまり知られていないため、迷いが生じる場面が多いことが想定されます。
マナーから当日の式までサポート致しますので、安心して一任してください。